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11月21日 ギターを落札してしまった。 [SIR70FD]

先日、ギターが増えすぎたので1つ手放したのですが、速攻でまたギターを手に入れてしまいました。

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しかも前回と見た目はほとんど同じもの。

Ibanez SIR70FD です。
アイアンレーベルです。言わずと知れたメタル専用器。

もう何度も言ってますが、メルカリの台頭でヤフオクの落札額が全体的に下がってきているというか、昔の感じに戻って来つつあります。

今回もそんな感じでなかなか入札額が上がらず「おっ、1万ちょいで行けんじゃん。ダメもとで入札してみようかな」なんて適当にやってたら、桁をひとつ間違えて十数万で入札してしまいました。ほんと馬鹿です。俺。

ほんでまぁ「こりゃ駄目だ、低評価ついてもいいから落札取り消してもらおう」って思ってたんだけど、終わってみたら、なんかギリギリで「買ってもいいかなぁ~、う~ん・・・」と思わせる落札額になっていました。

あと千円でも高かったら諦めついたんですけどね。

結局、前回手放した S421 の売値と同じくらいの金額で、少しだけグレードアップしたギターを手に入れました。

で到着したギターの音出し確認だけしたら早速パネルをパカッ

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ピックアップのコードはたっぷり残ってますね。切りたい。。。
ハンダは、雑というほどではないけど、丁寧・綺麗ではない。
POTは24mmですね。Sは16mmのが多いのでこれは良かった。

ただ、パネルのネジを外す時に、木材がけっこう柔らかく感じました。
インドネシアイバニーズなので、S421と同様、東南アジア産マホガニーの中でも程度の高い物は使っていなそうです。それか工期とコストを省くため乾燥が不十分な木を使っているのか。

S470の方が、どことなく硬さを感じます。
この辺はしばらく使い込んで振動を与えたり乾燥することで水分が抜ければ改善するかもしれません。

なにしろ、2014年製で、ほとんど弾いてないんじゃないか、という気配がします。

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フレットは、さすがに新品同様というわけではないけれど、思ったよりも減っていません。

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最も減っている部分でもこれくらい。

で、指板がカッサカサに乾いていたので、固く絞ったタオルで拭いて汚れを落とし、ノマドのF1オイルを塗る。
フレットも銀磨きで磨いて綺麗にしました。

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良い感じです。
ローズウッドだけど、うねりのある木目が面白い。
けど、ローズウッドはあんまり木目がうねってないヤツの方がグレード高いらしい。

指板が綺麗になったら、今度はボディーを磨く。

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ボディー色は遠目だと黒に見えるけれど、実際はラメ入り。
光に反射させるとキラキラしてて良い。

ボディーに傷は全くありません。

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IBANEZ にはつきもののヘッド先端の打痕もなし。

ただ、弦を外す時に気が付いたのだが、4~6弦のペグがやたらとグラグラする。

アイバニーズのグレードの低いモデルは、ペグポストを固定するナットだけでペグ全体を固定してる。
なのでこのナットがしっかり締まってないとゆるゆるになる。

ほとんど弾いていないと思しき状態なので、出荷時からナットが緩んでいたということでしょう。
ギター弾かないのにペグのナットだけ緩めるなんてことはあり得ない。

これじゃあチューニングも安定しなかったでしょうね。

はっきり言って杜撰です。インドネシアイバニーズ。
当然、1~6弦まできっちり締めなおしました。

こういうのは、ちゃんとした楽器店であれば、必ず検品とか調整してから店に出すもんなんだよね。
多分、安いからってネットショッピングとかで買ったのでしょう。

初心者がネットで買っちゃダメってのはこういうことがあるからです。
ちょっとでもギターの知識があればすぐに気が付いて直せるレベルでも、初心者には不具合があるかどうかすら気づけません。
このまま使い続けていたら、チューニングは安定しないし、下手するとペグを固定する穴がどんどん大きくなって、埋め木しなければペグがはめられなくなってしまいます。

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杜撰と言えばジャックのザグリ。外国産の S は軒並みここの処理が甘い。
これもやはり奥の方がバサバサになっていた。
音には関係ない部分なので、まぁいいっちゃあいいのですが、国産時代のアイバニーズは中級モデルでもこんなことはあり得なかった。

ところで、この SIR70 は 2013年に出たのですが、翌年にマイナーチェンジします。
これは2014年製なので、マイナーチェンジ後ですね。

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ブリッジがジブラルタル何とかブリッジ ”2” になっています。
S421の時に感じましたが、両端が分厚すぎて邪魔だったんですよね。
やはりかなり不評だったらしく、1年で改良品に変更されました。
”2”は、両端を低くして演奏、特にブリッジミュート時に邪魔にならないようになりました。

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で、俺がこのギターの入札を決めた理由がコレ。
ピックアップが DiMarzio で

フロント:Air Norton
センター:True Belvet
リア:Tone Zone

という組み合わせになってます。豪華贅沢。

この3つのピックアップをバラして売るだけでも、落札分の元がとれちゃうかもしれません。

最近は Prestige でもアイバニーズオリジナルピックアップが乗っていることもあるので、ここだけ見れば J.Custom 級だと言えなくもないかと。なんて。

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各ピックアップには DiMarzio の刻印が入っています。
これは市販品にはない(多分)ので嬉しいポイント。

3つともすごく良いピックアップだと思います。特にフロントに Air Norton を乗せているのがポイント。
ボディーの軽い S シリーズは、どうしてもサステインが不足しがちです。
それを補うためにサステインが伸びる エア・シリーズが選ばれたんだと思います。

だったらリアも Air Zone にしないのか?と思われるかもしれませんが、エアゾーンだと若干出力が落ちるみたいなので、これまた出力が低下しがちな S においては、少しでも音圧が稼げるトーンゾーンにしたのだと思います。

ただ、センターは、このブリッジを使うなら要らないですよね。
逆に、センター付けるならトレモロ付けてくれよ、と思います。
やはりそういった意見が多かったのでしょうか、次のアイアンレーベルモデルからはセンターピックアップが無くなります。

しかし代わりにトレモロを付けるという、まったくチグハグなことをやってしまいます。
この辺がアイアンレーベルが今一つ売れなかった原因じゃないかと。

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ともあれ、確認と磨き作業はこれで終了。
実はネックがほ~んの少しだけ順ぞりしていたので、最初にネックを湿らせたのでした。
なので、すぐに新しい弦は張らずに、一晩くらいこうして吊るして様子を見ます。

ギターが到着してまず最初にビビったのが、弦を全く緩めずビンビンに張ったまま送って来たこと。

それぐらいの初心者さんだったので、メンテもほとんどできなかっただろうと思います。
アイバニーズデフォルトのダダリオの弦が張ってあったので、おそらく2014年~2015年に購入してから、1度も弦を緩めたことがなく、ずっと張ったままだったんだろうと予想できます。
なので、ちょっとの間ネックにかかる負担を減らしてあげれば、すぐに戻ってくれるんじゃないかと期待しています。
個人的にトラスロッドを回すのって、あんまり好きじゃないんですよね。

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ということで、本格的な試し弾きはもう少し後で。

前回ギターを手放した直後に、ぱっと見は全く同じようなギターがやってきてしまいました。
自分にはこういうギターが必要なんだな、という縁のようものまで感じます。


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