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6月27日 「楽しい」を伝えて行こう。

オリンパスが終わってしまった・・・

PEN EP とか俺の使ってる Nikon1 シリーズとか、”おしゃれ女子”をターゲットにしたカメラが軒並み終わってしまいました。

おしゃれ女子が撮りたい、いわゆる”ゆるふわ写真”(ピンボケ・露出オーバー)をインスタに載せる解像度の写真ならスマホで十分というのがバレてしまったのが原因でしょう。

特にインスタはスマホからでないとアップもできないし、インスタフィルターを使えばパソコンで複雑な編集をしなくてもワンタッチで簡単に雰囲気写真が作れる。

カメラ→パソコン→スマホ→インスタ の流れと
スマホ→インスタ で完結する簡易さでは”お手軽”さに差がありすぎた。

かと言って、ライトユーザーを蔑ろにして良いのか?というと全くの逆で、どんなジャンルでも裾野を広げることは何よりも大事。

結局、エントリー向けのモデルが一番売れる。

かと言って、そればっかり売っていれば良いというわけではない。

やっぱり、利益率の高いハイモデルを売らなければ利益にならない。
さらに、ブランドに安い・簡単・お手軽なイメージが付いてしまうと、上級者からは敬遠されてしまう。

ギブソンはマエストロでこれをやってコケた。今はエピフォンに力を入れているが・・・

「コスパ」とか「おしゃれ」とか「手軽」とか言ってチヤホヤする層は、一時の勢いで買いはするが、すぐに「中華製で十分」とか「スマホで十分」という風に、もっとお手軽でコスパの良い方に流れてしまう。

もしくはジャンルそのものを捨てて次のジャンルに行ってしまう。

エントリーモデルでライトユーザーの裾野を広げつつ、そこから情熱を持って利益率の高い上級モデルを買ってくれるヘビーユーザーを拾い上げ、育てていかないと、ジャンル自体が衰退してしまう。

エントリーモデルから上級モデルに買い替える需要を作り出さないと、いつかはジリ貧になってしまう。

「コスパ」を追い求める層は、結局値段の高い上位モデルに移行することはほぼ無い。
適当にコスパ欲を満足させるモデルを出しつつ、他のユーザーをメインに相手していくか、なんなら完全に切り捨てるくらいで考えた方が良いのかもしれない。
いつまでもこの層に付き合っているとイナゴのように食い尽くされた後、何も残らなくなっているかもしれない。

オリンパスはペンにしがみついて破綻した。
ニコンはニコワンをあっさりと切り捨てた。(これはこれでがっかりするユーザーもいるだろうが。俺みたいに)
これがどういう結果になるのかは、もう少し後にならないとわからない。

ただニコンは、ライトユーザーの入り口を閉ざしてしまった。
この部分は完全にスマホに任せてしまうのかもしれない。白旗。
なんならスマホ向けアプリを出しても良いのかもしれない。

大事なのは、今後ライト層からどれだけたくさんのヘビーユーザーを汲み上げることができるか。

そこで一番邪魔になってくるのが、エントリー層を「にわか」と馬鹿にしてくるヤツら。

たいした知識も技術も無いくせに、他人の粗探しに躍起で批判しかしてこない。
これじゃあ楽しみたくて入って来たエントリー層がみんな逃げてしまう。

大体、本気でやっている人や全力で楽しんでいる人は、他人の粗なんて探している暇はない。
そんな時間があったら、自らの研鑽に使う。

それに、うまい人ほど初心者にはやさしい。
初心者を育てることで上級者になり、ひいてはジャンル全体の繁栄につながる。
結局は自分の得になることを知っているから。
あと、うまいとかへたとか関係なく純粋に楽しんでいるから。

いわゆるコスパ層と初心者の違いは分かりにくく、一括りにして「にわか」と排除したくなる気持ちも分かる。

でも、この中には必ず、自分たちの”仲間”となる人たちが少なからずいるはず。
一緒にするならば、”全員にやさしく”あるべきだな、と自作エフェクター界の未来にも当てはめて考えてみたりする今日この頃です。

やさしく出来ないなら無視するだけでも良い。
気に入らないからって攻撃的になっても時間の無駄でしかないし、大切な仲間が増える可能性を潰してしまうことにもなる。
今いるヘビーユーザーたちが、自分の好きなジャンルの未来のためにも、率先して「このジャンルはこんなにも楽しいんだぞ」ということを伝えて行きたいところです。

結局、それぞれが「楽しい」と思ったことを発信して行けば良い、ということですね。

こんなことはメーカーがすることではなく、またできることでもありません。
じゃぁ、メーカーができる手段には何があるのでしょうか?

初心者向けのコンテストをたくさんやったり、プロのサポートを手厚くしてブランド力を高めたり、ジャンル自体を盛り上げるイベントを行ってアピールするとか、うーん、ありきたりな事しか思い浮かびませんね。
逆に言うと、地道にコツコツと積み上げるしかないということでしょうか。
この辺はやっぱり素人があれこれ考えても難しいですね。本業のメーカーさんにお任せするしかありません。

1ユーザーの自分は、これからも「楽しい」をコツコツと発信して行きましょう。


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コメント 2

らしゅえいむ

pen nion1 などがスマホと競合したんですね
わかります
今の スマホ すごいですからね
by らしゅえいむ (2020-06-29 01:21) 

KOVCH

ほんとうはスマホもカメラも両方持っていた方が良いのですが、その辺がうまく伝えられなかったのが上位モデルに誘導できなかった理由のひとつだと思います。
真っ向から対決せずに、それとこれは別物なんだよってスタンスで行けばよかったのか、、、これ以上は素人には難しすぎる問題です。
by KOVCH (2020-06-29 23:54) 

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