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12月12日 ATのブースト。 [回路図・レイアウト]

先日、粒の細かいモダンなディストーションが欲しいなと、ふと思いついて、なんとなく調べていました。

自分の好みに合いそうで評判が良いのは、Shur の Riot と JHS の Angry Charlie のふたつ。
で、もうちょっと詳しく見てみると、どちらも MI Audio の Crunch Box Distortion を元にしたペダルのようです。

クランチボックスは以前一度作ったことがあります。
音は良かったのですが、Tone が使いにくかったのでなんとなく使わないでいて、ケースが足りなかった時に分解して再利用してしまいました。
その時のリベンジというわけではないけれども、これは是非とも作ってみたくなりました。

Riot の方は、だいぶ前にすでにレイアウトも作って公開してます。
なので今回は JHS の方をより詳しく調べました。

アングリー・チャーリーは、いくつかバージョンがあったり、派生モデルがあったりします。
かいつまんで言うと、こんな感じに

IMG_2653.JPG

まず、元になったクランチボックスがあります。

MI AUDIO Crunch Box Distortion

これにもいくつかバージョンがあって、使いにくかったトーンに改良が加えられたりしていますね。

で、ざっくり言うと、その後段にアウトプット・バッファを付けてクリップを切り替え式にしたのがサーのライオット。

Suhr [サー] Riot Distortion

クランチボックスをほぼそのままの回路で作ったのがアングリー・チャーリーです。

で、トーン回路をさらに扱いやすく3EQに改良したのがV3と呼ばれる現行モデルです。

JHS Pedals ジェイエイチエスペダルズ ディストーション Angry Charlie V3 【国内正規品】

一方、そのアングリーチャーリーを気に入ったアンディ・ティモンズが JHS と意気投合してシグネチャー・モデルを出しました。

定数変更などがあったかどうかは定かではありませんが、大きな変更はクリップ切り替えスイッチをつけたことですね。

オリジナルと同じ LED のクリップと、BAT41 というショットキーバリア・ダイオードを使ったクリップ、それにクリップ無しの3モードです。

アンディは主にクリップ無しのモードを好んで使っているみたいですね。
BAT41 のクリップは珍しいので興味がありますがね、あまり使うことは無いでしょうね。

で、さらに気を良くしたアンディが追加リクエストしてできたのが AT+です。

JHS Pedals ジェイエイチエスペダルズ エフェクター オーバードライブ/ディストーション The AT+ 【国内正規品】

前段にブーストを追加してフットスイッチで ON・OFF できるようになっています。

この中で自分が気になるのはV3とノーマルの AT モデルですね。
クランチボックスで使いにくかったトーンが 3EQ になってるのが良さげです。
アンディモデルはスイッチ切り替えがやはり気になります。

アンディ・ティモンズの音は自分も大好きなので、本人が使っているダンブル・モードはやはり欲しいところです。

インプット・ブーストの方は、個人的にはいろいろなブースターを試して遊べる方が楽しいので、固定しないで別途ブースターを繋ぐ方が好みですね。
MXR サイズのペダルにフットスイッチ2つ並べると踏むの大変だし。省スペースにはなるけど。

で、そのブースターですが、JHS オリジナルの mini Bomb Booster を繋いでいるのかな?と思っていましたが違って、BS170 を使った Super Hard On に近い回路のブースターを入れているみたいです。
これ、SHO とは微妙に違っているので気になるところです。

・・・ということで、前置きがかなり長くなりましたが、今回はこのブースター回路に関するお話です。

SHO と AT Booster(と仮に呼ぶ)の一番大きな違いはブースト POT の位置ですね。

SHO は、FET の増幅量を変える位置にボリューム・ポットが入っています。
一方 ATB の POT は、回路のド頭にあって入力信号を増減させる(厳密には減らすだけ)動きをします。

まだ実際に作って比べているわけではないので、何とな~くの妄想ですが、増幅量を変化させるよりも入力量を調整するやり方の方がノイズは少ないような気がします。
あくまでも自分の想像ですよ。ギターの信号をバッファもかまさず直接 POT に送るので逆にこっちの方がノイズが増える可能性もあります。

どちらにせよ、スーパーハードオンの音はすごく好きなので、自分的に作ってみる価値はありそうです。
回路もシンプルなので、レイアウトもすぐ作れそうだな、SHO のレイアウトも有るし
・・・なんて思いながらSHO のレイアウトを弄っていたらできちゃいました。

logo_ATboost.gif

いつものように、↑のバナーのリンク先のレイアウト・アーカイブページにある同じバナーをクリックすると、レイアウトの PDF にリンクします。
いつものように、回りくどくてお手数をおかけします。

PDF 1ページ目に ATBoost、2ページ目はこれに合わせて修正した SHO のレイアウトものせておきます。

どちらも、基板直付け POT にそのまま取り付けられうようにしました。
というか、ほぼ同じ形ですね。

電解コンまわりの配線がやりにくい場合は、その下の 100k の抵抗を立てるなどして調整すると良いでしょう。

パーツも少ないので初心者が作るのにも向いていますね。

さて今回、ついでに JHS のミニボム・ブースターについても調べました。ついでにレイアウトも作りました。
次回はそちらに関する記事になります。おたのしみに。


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12月15日 アンディ・ティモンズのエフェクター。 [回路図・レイアウト]

前回の予告ではミニボムをやる予定でしたが、先に元になったアンディ・ティモンズ・ペダルの方をやっておかないとわちゃわちゃして混乱しそうだったので、予定を変更してお送りいたします。

ということで、アンディ・ティモンズのレイアウトは↓コチラ。

logo_Andybox.gif

いつものように、上のバナーをクリックした先のレイアウト・アーカイブページで、同じバナーをクリックするとレイアウトの PDF にリンクします。
毎度まわりくどくてすみません。

回路が同じクランチボックスは、以前作ったことがあるので、修正して使いました。

ICはLM833。
特徴的なこの音を出したいなら、代用は不可です。

逆に、ちょっと違ったキャラクターを出すために、Riotはあえて4558系を使っているのかもしれませんです。(実際に見て確認したわけではないので違ってたらごめんなさい)

スイッチで切り替えているのは、5mmのLEDと、BAT41というショットキーバリア・ダイオード、それに中点OFFのスイッチを使ったクリップ無しの3モードです。

切り替えを無しにして、LEDのクリップだけにすれば Angry Charlie / Crunch Box になります。

定数などに違いがあるのかどうかは未確認です。多分変更なしだと思います。たぶん。

AT+ にしたい時は、INPUTの前に前回のブースターを入れればOKです。
PDF の2ページ目がATプラスに関する内容です。

3PDTでトゥルーバイパスでつないで、エフェクトINに行く端子をブースト側スイッチのINPUT端子に繋ぎます。
で、ブースト側のアウトプットをメイン基板のINに繋ぎます。

これで、エフェクト時にブーストのON/OFFができるようになります。

メインエフェクトのオン・オフに関わらず、ブーストを独立させてオン・オフさせたい場合は、いつもと同じ配線のやり方で、ブースト-メインエフェクトと繋げばよいでしょう。
ひとつのケースの中に、2つエフェクターが入っていると考えれば分かりやすいでしょう。

ケースレイアウトは、JHSと同じΦ19mmのMXRタイプツマミを取り付けるためにかなりギリギリになっています。
安い中華ケースなどを使った場合、おさまりきらない可能性が高いです。

ツマミのΦを16mmくらいにして、もう数ミリずつ左右のPOTを内側に移動した方が安全だと思います。
自分なら、本家 Crunch Box と同じタイプのツマミにして1mmだけ内側に絞って作ると思います。

さて、アングリー・チャーリーもそうですが、クランチボックスで自分も感じていたトーンの使いにくさ、音のこもった感じがするのを、Presenceを付けることで改善しているようです。

これでかなり使いやすくなっていると思います。
V3のように3EQをつけるほど大げさな変更を求めない場合、こっちの方で十分だと思います。

アンディ・ティモンズも、3EQを操作するよりもシンプルなこっちの形を好んだようです。
この辺も、使い手の好みで選べば良いでしょう。
どちらも音は抜群に良いです。これは確実。

さて次回こそはミニボムになるのか?それともV3の方になるのか?
はたまた全く違う内容になるのか?

どちらになるのかお楽しみに。


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12月19日 ピエゾピックアップの実験。 [Burny BLC-65]

さて今回もまた予定を変更して、久々に自作ピエゾ・ピックアップの話。

以前やったピエゾでの実験が上手く行ったので、いよいよ本番の作業を始めることにしました。

実験で使ったピエゾ素子は適当にあった中国製の不安定な圧電素子だったので、今回は村田製作所の一枚80円もするちょっと良いピエゾ素子を使いました。

本当は一枚千円くらいする超高効率のスーパーピエゾを使ってみたかったのですが土壇場で怖気づいて日和ってしまいました。

IMG_2674.JPG

とにかく、2芯シールド線をハンダで繋ぎます。
シールドは Belden 1503 です。お安いですが 22AWG でしっかりしてるわりに外径が細くてギター内で取り回ししやすくておすすめ。
あまり綺麗にはんだ付けできませんでしたが、熱を加えすぎて電極が剥がれてしまうのが怖かったので、しっかり付いていればヨシ!と言うことにしました。

IMG_2675.JPG

で、上から薄めにグルーガンを塗りつけて固定及び補強。絶対に裏側にはみ出さないように。

IMG_2673.JPG

で、ギターに貼り付けたら出力のテスト。

使った両面テープは3Mの剥がせる強力薄手タイプ。

3M スコッチ はがせる両面テープ 強力 薄手 12mm×15m SRE-12

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  • 出版社/メーカー: スリーエム(3M)
  • メディア: Tools & Hardware

IMG_2672.JPG

やはりピエゾ直だと出力が弱いので、ブースターやプリアンプを使った方が良さそうです。

最初は、シンプルな MC401 が良いかなぁなんて思っていましたが、もともと貼り付けピエゾ用に設計されたPA-1の方が相性は良さそうです。

まぁ、プリアンプの選定は後回しにして、とりあえず実用できるようにしたいと思います。


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12月20日 JHSミニボム・ブースター。 [回路図・レイアウト]

予定より遅れてしまいましたが、今回こそJHS の mini bomb ブースターのレイアウトです。
FET 一発の非常にシンプルなブースターです。

レイアウトはいつものように

logo_minibomb.gif

上のバナーをクリックすると、レイアウトアーカイブページにリンクします。

そこにある同じバナーを再びクリックすると、レイアウトのPDFにリンクします。
いつものように回りくどくてすみません。

さてレイアウトですが、これもATブースターと同じように、基盤直付POTにそのままつけれるようになっています。

非常にシンプルなので、ギターに内蔵しても面白そうです。
歪の少ないクリーンなブースターなので、使い勝手も良さそうです。

JHSでは製造終了していて、今は Prestige ブースターという後継機が出ています。

これ、ミニボムの修正版で、回路的にはほぼ同じなのかな?と思っていましたが、本家の比較動画を見てみると、


結構ブースト量も違うし、音も少し違うような気がします。

現行機種のプレステージの方が、なんとなく倍音が豊かな気がします。
どことなくスーパーハードオンの音にも似ているような気がしないでもないです。

もしかしたら、ですがアンディ・ティモンズのブースト部分と同じなんじゃないかなぁ??なんて思ったりもしているのですが、これの回路図がわからないので実際のところどうなのかはわかりません。

ともかく、それもあって、ATのブースターは別個で作ってみたいですね。
BS170は手元にあるので、そのうちに作ってみるかもしれません。

逆に、ブースターであまり音に味付けをしたくないという場合はミニ・ボム・ブースターの方が向いていると思います。

この辺は好みで選べば良いでしょう。
両方使いわけるのが一番おすすめです。


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12月23日 アングリーチャーリーV3。 [回路図・レイアウト]

連続投稿が続いていた JHS Angry Charlie 関連の記事も今回でひとまずひと段落です。

最後に控えるのは ”本命” Angry Charlie V3 のレイアウト。

logo_angryandy.gif

いつものように、↑のバナーのリンク先のレイアウトにある同じバナーをクリックすると、レイアウトのPDFにリンクします。

毎回まわりくどくてすみません。

さて、レイアウトですが、14×20穴のサイズにしたので、このままでも超頑張ればミニサイズのケースにも入るとは思います。(中華製ケースなどモノによっては入らないこともあります)
ただ、電解コンデンサの置き方を工夫したり小型のものにしないといけません。

自分だったらどうするかなぁ・・・・その時になってみないとわかりません。
無難に MXR サイズにすると思います。

回路的には、MI のクランチボックスに 3EQ を追加した感じですね。
MI で使いにくかったトーンが改善されて、音のこもった感じが減ると思うのですごく使いやすくなりそうですね。

で、このレイアウトでは今回、アンディ・ティモンズに付いていたクリップの切り替えスイッチを付けるようにしています。

自分的には BAT41 のクリップは必要ないと感じたので、ON-ONのスイッチで LED とクリップ無しの 2モードだけ使えるようにしました。
AT+と同じように3モードにする場合は、ON-OFF-ONのスイッチでもう片方を BAT41 などのショットキーバリア・ダイオードの対称クリップにしましょう。

470Kの抵抗の先から伸びる、ジャンパ線が出てるラインから適当に配線を伸ばしてガッツで空中配線でやっつけましょう。
LED のジャンパ側ラインの隙間から出しても良いでしょう。

オリジナルの AC と同じようにスイッチ無しにしたければ、LEDのグランド側から出ている線をスイッチではなくグランドのラインに繋げばO.K.です。

もしくは、9vの電源ラインのジャンパーを上に1穴分伸ばして、その隙間からLEDのグランドのラインを左に伸ばしてやれば、0.1のコンデンサがまたぐグランドのラインにぶつかります。
その場合、DCジャックにつながる配線は、電源ラインの他の適当な場所から出してください。

さらに前回のAT+のレイアウトにあったブースターを追加して、全部乗せにしても良いでしょう。ロマンです。

自分はやりませんが、クリップ切り替えスイッチをケース横の適当な場所に移動させて、ブースターのPOTを追加して、フットスイッチも追加すれば行けると思います。スペース的には。

嫌いなジャンパ線もありますが、電源ラインとクリップのラインなので音への影響は無いと思います。

注意点はこんなところでしょうか。

久々に大きめサイズの基板なので大分てこずりました。

これも絶対作りたいペダルですが、果たしていつになるのか・・・・・

あと今回の一連の流れで、JHS ペダルに非常に興味が湧きました。
一番人気の普通のチャーリーブラウンもすごく気になりますね。


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12月24日 ドクターマーチンを買った。

自分にクリスマスプレゼントというわけでもありませんが、突然欲しくなったのでドクター・マーチンのブーツを買いました。

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カッコイイです。

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新品の靴のにおいが気になるいぬ。

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自分はちょっとだけ幅広の足なので、サイズ的に25か26で迷いました。
ドクターマーチンは1cm刻みなので25。5が無いのは悩ましいです。

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店員さんのアドバイスを聞いて、少しゆとりのある26cmに中敷を敷くことにしました。

店員さん曰く、新品の状態で中敷を入れる時はワンサイズ小さいのを入れた方が良いそうです。
で、何ヶ月か履いて、革が馴染んできたらジャストサイズの中敷を入れるとよいそうです。

この状態で、かなり足の甲が締め付けられる感じなので、26cmで正解だったと思います。
しばらく履いて革が伸びてきたらちょうど良い感じになると思います。

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で、一緒に最初に必要なデリケート・クリームも買いました。

新品の状態でも、在庫に保管されてたり輸送の時に乾燥が進むので、見た目は綺麗でも保湿系のクリームは塗っておいたほうが良いと個人的には思います。

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メンテナンスに使うブラシも新調しました。
と言ってもこれは百円ショップの。

最初に馬毛のブラシでホコリを落としてクリームを塗る。
その後豚毛のブラシで余分なクリームを落としつつ細かい部分に浸透させます。

本番のメンテナンスは、これの前後に汚れを落とすローションといわゆる靴クリームを使います。

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準備万端整ったので、早速この靴を履いてお出かけしてきました。
足の両端が少し痛くなりました。

革が硬い最初のうちは、中敷無しでちょっとゆるいくらいで履いたほうが良いかもしれません。

ユニクロの特価で買ったスキニーズボンに合わせると足が長く見えます。
中敷のシークレット効果でより足が長く見えます。良いです。

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最初の Dr.Martens なので6ホールにするか迷いました。
ここまで見せてブーツアピールしたかったので8ホールにして正解でした。

このブーツを履き込んでどのように変化していくのか楽しみです。

さて、何故急にブーツが欲しくなったのか?それは次回に続きます。
自作魂がくすぐられます。


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12月25日 ワイヤストリッパーを買った。 [ツール]

今回こそは自分へのクリスマスプレゼントです。
トラスコ中山のケーブルストリッパーを買いました。

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たまたまヨドバシの通販で安いのを見つけたので。
made in TAIWAN ですが、安心の国内メーカー。
記事とは関係ありませんが台湾は独立したひとつの国家です。

今、バーニーのなんちゃってセミアコレスポールにピエゾを内蔵する実験をしているのですが、キャビティー内でケーブルを処理するのにあった方が便利かな?と思って。

実際に使ってみると、思っていたよりも楽ですね。

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特にこれまでてこずっていた Western Electric の紙巻単線がスパッと剥けたときはちょっと感動しました。

これまでは「ニッパーで十分だ」と思っていました。
実際に使ってみた後は「無くても良いけど、あったら楽だな」くらいには思うようになりました。

最初はニッパーとかカッターで処理した方が、ケーブルの扱いに慣れるのでおススメです。
「ちょっと慣れてきたら買ってみても良いかも」ぐらいのオススメ度ですね。

自分はこれが駄目になったらまた買うと思います。
人間は堕落しやすい生き物なのです。

TRUSCO(トラスコ) ワイヤストリッパー(細線用) TWS-2

TRUSCO(トラスコ) ワイヤストリッパー(細線用) TWS-2

  • 出版社/メーカー: トラスコ中山(TRUSCO)
  • メディア: Tools & Hardware

最後に、上はAmazonのアフィリエイトです。
自分はなんとなくヨドバシで買いました。お取り寄せに1週間弱かかりました。


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12月29日 自作ピエゾピックアップの取り付け。 [Burny BLC-65]

前回自作ピエゾ・ピックアップの実験が良い感じだったので、いよいよギターに取り付けたいと思います。

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ギター内部での取り回しがどんな感じになるか分からなかったので、ケーブルは長めに用意しました。

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まずは、ピックアップのザグリを利用して、ネックの付け根と、

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ブリッジ・ピックアップの下に両面テープで貼り付け。

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あとは、一番音が大きく出ていた、fホール上端近く。
これは左右両方のfホールに付けました。

で、ボディー内部を通してコントロールキャビティに線を伸ばします。
Belden1503は細めとは言え、それなりの太さがあるので不安でしたが、何とか全ての線を通すことが出来ました。

安物ギターはざっくり大雑把にザグリがしてあるので、かえって良かったみたいです。
高級ギターのように「1mmも木材を無駄にしないぞ」という感じで作られている時は注意が必要です。

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スイッチをどうするかしばらく迷ったのですが、Push-Push式のスイッチ付きPOTを使うことにしました。
これならボディーを無加工で取り付けられるので。

トグルスイッチを追加する改造も憧れますが。ピート・タウンゼントみたいな。

ネジ止めしないレスポール・タイプのツマミだと、よくあるPush-Pull式のスイッチは引っ張ったときにプルっと抜けてしまいそうで怖かったので、押すだけタイプにしました。

あまり売ってない珍しいスイッチですが、サウンドハウスさんで買えました。
ただ、ネジ部がインチ規格で、ツマミのローレットのギザギザはミリ規格という謎の組み合わせなので注意が必要です。

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配線の順番を考えながら大まかに配線。
このスイッチは集中アース用の端子が出ていたので便利だった。

ボディーに固定する前に繋いでおいた方が良さそうなものは先に繋いでおく。

また、この時点ですべてのケーブルを丁度良い感じの長さにカットしておきます。
前回買ったワイヤーストリッパーが早速役に立ちました。

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スイッチポットをボディーに固定した後、残った配線をさらに順番や取り回しを考えながらちょっとずつ配線。

4つのピエゾをどう繋ぐかは、いろいろ実験しました。

ひとまず、ピックアップのザグリに入れた2つを直列で繋いで、
左右のfホールに貼った2つを直列で繋いで、
ピックアップ側とfホール側を並列で繋ぎました。

ボディー鳴りを拾う側と、空気感を拾う側に分けた感じです。

ピックアップの直列は、ハムバッカー構造みたいに位相を入れ替えて繋ごうかと思っていたのですが、実験の結果出力が減ってしまったので、普通に直列にしました。

ピエゾなので、ハムノイズ対策とか、あんま関係ないような気もするし・・・と自分に言い聞かせています。

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ピエゾのケーブルを端っこの方にグイグイ押し込んで配線完了。

ひとまずは内部にプリアンプを入れずにパッシブでやってみることにしました。
当然、外部プリアンプを繋いで出力します。

ここまでケーブルが多くなると、セミホロウの利点が失われるんじゃないかとも思いますが、元々てきとうにザグリを深くしただけのなんちゃってセミアコ・ギターなので気にしません。

もっと高価でちゃんとしたギターでやることがあれば、もっと細い線でできるだけ内部の空気の流れを邪魔しないように気を付けるかもしれません。

今回はとりあえずボディーの端っこの方にくっついてたらヨシ!ということにしておきます。

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ボディーから出た軸部分。
ネジ山の長さもピッタリです。

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ツマミを付けました。
これだけミリ規格のツマミなので、よく見ると微妙に文字の感じが違ったりするのですが、遠目に見た分には全く分からないので良いでしょう。

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スイッチを押しこんでONにした状態。
あまりよく分かりませんね。
目立たなくて良いです。

で、この状態で一旦音を出してみました。
問題なく鳴っているようです。

部屋が片付いたら、一度音を録ってみたいですね。

ということで次回は、Piezo Pick Up の出力実験編です。


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