6月28日 ミックスジャガー。 [mix Jagger]
ベース用歪みの第2段です。
前回のベーマフに続きベースでも良く使われる RAT のベース版は無いのかと探しました。
RAT と名前の付いたベース歪はありませんでした。
BRATと言う名のモノがありましたが、単にRATの廉価版でした。B級RATと言うことでしょうか?
その代わり、こんなものがありました。
Proco の JUGGERNAUT というモノです。
左側がベース用に調整された RAT の回路。
右側が、原音と MIX できる回路で、エフェクトループも付いています。
↑ 具体的なフローチャートはこんな感じです。
前回のベーマフにもありましたが、ベースにはやはり原音とのMIXが重宝されるみたいです。
だったらこの MIX 部分だけ抜き出して一つの機械にすればいいんじゃないかと。
そうすればどんなエフェクターでも原音ミックスできるようになるわけで。
さらに言えば、上のラインにもセンド・リターンを入れれば、ギターにも使えるんじゃないか?
いまはプロでもギターからの出力を2系統に分けて、2台のアンプをセッティング違いで鳴らすのが流行っています。
PODなどのアンプシミュに入っているエフェクト・チェインも同じような考えです。
それをエフェクターでやってみる、という考えです。
自作エフェクターの老舗バンパークロップさんが作ったブレンダと同じ考えですね。
↑ ということで、回路図を書いてみました。(クリックで超拡大)
元のジャガーノートの回路から RAT 部分を抜いてセンド・リターンの回路を上ラインにも付けました。
センド・リターンのジャックをスイッチ付きのものにすれば、何も繋がない状態で原音とのミックスになります。
ここで問題になるのが、ケース内のレイアウトです。
合計で6つもジャックをつなぐことになるので、それだけでいっぱいいっぱいです。
↑ 例えばこんな感じで行けるんじゃないか?と妄想。
上の図はケースを裏側から見た状態です。いつもとは左右が逆になるので注意。
基板はジャックの上に置くことになります。
もしかしたら高さ的にアウトになるかもしれません。
左側のレイアウトの方が使いやすいと思うのですが、ほんとに超ギリギリサイズなので、パーツが入らなくなるリスクもあります。
右側の方が安全かもしれませんがそれでもやっぱり入りきらないかもしれません。
でまぁ、コード・ネームですが、
ジャガーノートから、ミックス部分を抜き出した、ということで
『ミックス・ジャガー』です。
駄洒落です。
エフェクター名を駄洒落にしたことで俄然作りたい気持ちが湧いてきました。
レイアウトも一気に作ってしまいました。
↑ のロゴをクリックしてください。
いつもより縦長のレイアウトです。
MIXが原音とのミックス。
VOLは最終段の音量を決めるマスター・ボリュームです。
ジャックも多いし、配線が難しいかもしれません。
ある程度慣れた人なら問題なくつなげられると思いますが、初心者向けにいつか配線図も書くかもしれませんが書かない可能性の方が高いんじゃないかと思っておいていただいても差し支えありません。
ジャックの上に基板を置くので、電解コンは全て寝かせます。
フィルムコンも背の高いモノは使えないので要注意。
ちょっと不安なのが、電源まわりの2つの100μの電解コンです。
レイアウト的にキツキツなのと、電解コンのサイズが大きくなるので、収まらないかもしれません。
電源ラインなので、あんまし音には関わりありません。
元々の回路は100μですが、47μくらいにしても問題ないと思います。
それか、超小型の電解コンにしても良いでしょう。
その辺は各自適当にアレンジしてください。
それともう一つ、ジャガーノートに入っていたベース用に調整されたRATの回路も抜き出しました。
以前の RAT のレイアウトに、ベース用MODとして追加しました。
これもまたアーカイブページから
↑ のロゴをクリックしてください。
PDFの2ページめがベース用(BMAD)です。
ジャガーノートに入っている回路はICも違う(1458という一般的なIC)ので全く同じ音にはりませんが。
オリジナルRATとはコンデンサの値がいくつか変わってますね。あとはほぼ同じ。
ベーラットの回路は簡略化されてる部分もあるので、少しだけ基板サイズを小さくできました。
縦にすればミニ・ケースにも入るかもしれません。