5月8日 まずは基板作り。 [Press 'n' Peel]
さて、今回新たに作るのは
・パワーサプライ
・ビッグマフ
・パルサー の3つです。
遂に自作エフェクター者最初の夢、エレハモ系の2機種に挑戦です。
今回は初めて訪れたHPで拾ってきた設計図なのでうまくいくかどうかは分かりませんが、やってみましょう。
まずは基板作り。
press'n'peel という特殊なシートに、プリントアウトした基板パターンを印刷します。
これはレーザープリンタのようなトナーを使ったものでないとうまく印刷できないので、近所のコンビニに行ってコピーしてきました。
印刷したpress'n'peelを適当な大きさに切って、生基板に貼り付けます。
そうしたら3分ほど、少しずつ位置を変えながらアイロンがけ。
この時、アイロンを力いっぱい押し付けるようにするとうまく基板に圧着できるそうです。
アイロンで圧着ができたら、いったん水の中に放り込んで冷まします。
手でさわれるまで冷えたら、ゆっくりとシートを剥がします。
どうも今回使った基板とは相性が良くないらしく、細かい擦れや余計な汚れが多かった。
それから、基板をジャストサイズで作ったら端っこの方がうまく圧着できずに切れてしまった。
両サイドの余白にも汚れができてしまった。
この時点ではケチケチせずに余裕のあるサイズで作った方が楽そうです。
切れたり、擦れてしまった部分を“レジストペン”(油性ペンでも可)で修正してから一気にエッチング。
このエッチング液は結構な劇薬らしいので取り扱いに注意が必要です。
それから、そのまま捨てると環境を破壊することになるので、しっかりと中和してから捨てる必要があります。
この、基板作りが自作エフェクターの最大の鬼門ですね。
最近では、エッチング済みの基板を売っている所もあるようです。
さて、そんな感じでしばらく様子を見ながらかき混ぜます。
エッチングが完了して基板にパターンだけが残ったら、一度水洗いしてからパーツを通す穴を開けます。
難しいエフェクターになるほど、部品点数に比例して穴も多くなるので大変です。
今回は3ついっぺんに作ったので、最後はドリルを持つ手がつりそうになりました。
いつかは卓上ボール盤が欲しいです。
穴開けが終わったら、余白の部分をカッターで切り落としてヤスリがけです。
実はこの工程が一番辛い。
ガラスエポキシという硬い基板を使っているので、かなりの労力が必要です。
使っていたPカッターの刃も基板2~3枚で駄目になってしまいます。
紙フェノールという基板を使えば楽で良いのですが、乱暴に扱うことを前提にしたエフェクターですから、どうしても強い方が良い、という心理が働いてしまいます。
見ばえもうっすらと裏が透けて見えるので格好良いです。
どちらも音には関係がないのですが。。
エレハモ系の2つは部品数も多く、どうしても基板が大きくなってしまうので、いつものケースに合わせてかなりギリギリまで削る必要がありました。
オリジナルの機械は弁当箱みたいなケースに入っているので、仕方の無いことでしょう。
そんなこんなで出来あがったら、石鹸で洗ってから一度アルコールを塗ります。
これは消毒ではなく、パターンに付いた手の油分を除くためです。
アルコールが乾いたら、写真左上にあるフラックスを塗って完成です!
フラックスは、パターンの銅面を保護し、ハンダの付きを良くするものです。
さぁ、次はいよいよパーツのハンダ付けです!
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