6月14日 BOSSコンのスイッチを考える。 [BOSSコンパクト]
一時期はみんなやっていた BOSS コンパクトのトゥルーバイパス化。
当時から俺はやる必要ないんじゃないか?と疑問に思っていたが、現在はもう下火だと言っても良いだろう。
BOSSのスイッチの最大のメリットは、やはりスイッチの踏みやすさと安定性。
一方、デメリットはスイッチ回路を通ることによる音の変化(劣化ではない)
このメリットとデメリットを天秤にかけた結果、メリットの方が圧倒的に大きいと思う。
(この辺の感じ方は個人の考え方にもよると思うが。)
(この辺の感じ方は個人の考え方にもよると思うが。)
BOSSのスイッチは、多少適当に踏んでもちゃんと切り替わる。
ライブ中は踏み間違えは絶対にできない。なのでこれは非常に重要。
ライブ中は踏み間違えは絶対にできない。なのでこれは非常に重要。
機械式のスイッチは、きっちり踏まないと変わってくれない。
つま先だとミスする可能性があるので、指の付け根あたりで踏む必要がある。
つま先だとミスする可能性があるので、指の付け根あたりで踏む必要がある。
さらに、元のスイッチの穴を利用するため、ペダルの真ん中よりちょい上くらいに配置している。
ほんの少しの距離だけど、踏む位置も考えると半歩ぐらい先に足を出さなければいけない。
さらにさらに、スイッチ部の傾斜の恩恵を受けにくくなるのでより踏みにくくなる。
まぁ作ってるときは「これくらい大丈夫だろう」と思うのよ。
でも実際にギター弾きながらだと微妙に煩わしい。
でも実際にギター弾きながらだと微妙に煩わしい。
一時期、ヤンギとかギタマガのライブ機材紹介写真でBOSSコンがあった時はトゥルーバイパス化しているものが多かったが、今はほとんど見ない。
やっぱり実戦での使いやすさを選んだ結果だろう。
安価で高性能のスイッチャーがアマチュアミュージシャンにも普及して、バイパス音を気にしなくてよくなったというのも大きな理由だろう。
安価で高性能のスイッチャーがアマチュアミュージシャンにも普及して、バイパス音を気にしなくてよくなったというのも大きな理由だろう。
音の変化に関しても、そんなに気にするほどかな?と個人的には思う。
実際自分もBOSSコンをいくつか持っているが、気になったことは無い。
実際自分もBOSSコンをいくつか持っているが、気になったことは無い。
もちろん、これも個人の感覚なので、気にしたら気になるし、気にしなければ気にならないと思う。
なので、バッファードバイパスでもトゥルーバイパスでもそれぞれが好きなものを使えば良い。
・・・んだけど、ひと昔前は何故かトゥルーバイパス原理主義者たちが口々にBOSSコンのバッファードバイパスに攻撃的になっていて「BOSSコンをMODするのに何故トゥルーバイパス化しないのか!」とか文句言ってきたり、ボードにBOSSコン入れてるだけで「音が悪くなる」とか悪態ついてマウント取りに来るヤツがいたのよ。
なので、これまではここに触れずに来たのだけど、「そろそろ言ってもいいかな?」ってくらいの雰囲気になって来たので、ODB-3をMODするこのタイミングで軽く触れておこうかと。
そうは言っても基本的なスタンスは「どっちでも好きな方を使えば良い」なので、あくまでも個人の見解。
「俺の意見と違うじゃねぇか!」と言われても「あ、そうですか」としか。
「俺の意見と違うじゃねぇか!」と言われても「あ、そうですか」としか。
でまぁ、バッファードバイパスによる音の変化(劣化ではない)について。
気にしなければ気にならない程度なんだけど、「最善を尽くしたい」「少しでも音を良くしたい」「精神衛生上」「テンション上げるため」理由はいろいろあるけれど、とにかく何かしてみたいと思うのも人情。
BOSSコンのスイッチ回路はすごく複雑なので自分は良く分かってないのだが、超簡易的に図にしてみるとこんな感じ。
バイパス時に通っているパーツのうち、メインラインにあるのは(機種にもよるが)この3つ(だと思う)。
バイパス時に通っているパーツのうち、メインラインにあるのは(機種にもよるが)この3つ(だと思う)。
これを良いパーツに換えるだけでも、何か良い感じにテンション上がるんじゃないかなと思う。
まずは今やってるODB-3で試してみようと思う。
特に10μの電解コンは必須。入力にある抵抗とコンデンサも良いモノに換えたい。
コンデンサの容量も大きくして低音の通りを増やしたいところだが、回路的に大丈夫だろうか?
やってみて駄目だったら戻せば良いか。
コンデンサの容量も大きくして低音の通りを増やしたいところだが、回路的に大丈夫だろうか?
やってみて駄目だったら戻せば良いか。
こう言ってると今度は「BOSSのトゥルーバイパスやってるなんてダサい」とか言うのが出てくると思うんだけど、それこそ人それぞれの好みで自由。そんな糞みたいなことでマウント取ろうとする暇があるならもっとギターの練習しろ。
ちなみに、自分がエフェクターを自作するときはトゥルーバイパス一択。
バッファードバイパスは、回路を作るのが大変(場合によってはエフェクター本体の基板よりも大変)な上、パーツが増えるのでコストがかかる。
バッファードバイパスは、回路を作るのが大変(場合によってはエフェクター本体の基板よりも大変)な上、パーツが増えるのでコストがかかる。
3PDTのトゥルーバイパスの方が手間も少なく安上がりだから。
(100個とか1000個とか作る場合は電子パーツが多いB.B.の方が安くなる)
(100個とか1000個とか作る場合は電子パーツが多いB.B.の方が安くなる)
それと、今回の話はあくまでBOSSコンパクトの場合。
以前記事にしたような、凄く踏みにくいとか、エラーが多いスイッチは、問答無用で何とかしなければいけない。
以前記事にしたような、凄く踏みにくいとか、エラーが多いスイッチは、問答無用で何とかしなければいけない。
4月28日 ODB3のクリッピングテストその2. [BOSSコンパクト]
前回に引き続きODB-3のクリッピングテストを行った。
今回のセッティングはこんな感じ。
歪を落としつつブレンドを半々に。前回よりも少しおとなしめ。
歪を落とすとボリュームも下がるので少し音量をアップ。
トーンのハイとローの位置を逆にした。前回はハイ寄り、今回はロー寄り。
トーンのハイとローの位置を逆にした。前回はハイ寄り、今回はロー寄り。
早速聞き比べてみよう!
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まずはバイパス音。前回よりちょっと音量が大きいかも。
アンプで軽くドライブさせたものに少し歪を味付けする感じの音を試した。
さらに違いを出すためにピック弾きで。
さらに違いを出すためにピック弾きで。
出たばっかりのメタリカのアルバムからベースが目立つ Sleepwalk my life away 風。
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最初はやはりオリジナルのLED対称クリップから。
やっぱり格好良い。地鳴りのような歪がやみつきになる。
ただ、味付け程度と言いながらガッツリ濃いめのコッテリ系。
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シリコン対称クリップ。
うーん、何かしっくりこない。
後ろでザワザワ鳴ってる高域も気になる。
後ろでザワザワ鳴ってる高域も気になる。
原音とのMIXが上手く行ってない気がする。
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シリコン非対称。
このセッティングだと非対称の方が格好良い。面白い。
暴れる感じも良いがちょい音量大きい。
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LED+シリコン非対称。seeingeye。
これすごい良い。音量も暴れ感も良い。
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ゲルマニウム対称。
やはり音が引っ込む。しかしベースらしい音。
バンドで使うにはこれが良いのかも。
バンドで使うにはこれが良いのかも。
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ゲルマ+シリコン非対称。ハイブリッド。
歪み感は減ってこれはこれで良い感じだけど今回のセッティングだと面白味も減る。
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全ゲルマ非対称。
今回だと低音の出方は一番良いかも。その分中~高域が弱くなるのが・・・
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クリップ無し。ダンブルモード。
やっぱりこれが一番カッコ良い。ただし爆音。
本物のアンプに繋いだ時に心配なのでこれは使えない。
本物のアンプに繋いだ時に心配なのでこれは使えない。
あと音が潰れすぎて輪郭がボヤボヤにぼやける。
といった感じ。
スイッチ無しで一つしか選べないなら今回も LED+シリコン非対称の SeeingEye MODで決まり。優秀。
スイッチ切り替えにするなら一つは LED対称で決まり。
もう一つは今回の使い方だとゲルマニウム対称が良さそう。
もう一つは今回の使い方だとゲルマニウム対称が良さそう。
さて、前回のテストも踏まえた上でどう判断するか?
完成をお楽しみに!!
4月26日 クリッピングテストその1。 [BOSSコンパクト]
ODB-3のボリュームポット交換も問題なく完了したので、クリッピングスイッチの実験をした。
筐体にスイッチ用の穴を開けて、そこからスイッチ用の線を出した。
でそれをクリップで繋ぎクリッピングを試す。ややこしい。
セッティングはこの位置で固定。
穴を開けた時にパネルが外れちゃったので分かりにくいけど。
穴を開けた時にパネルが外れちゃったので分かりにくいけど。
とにかく、こんな感じで実験をした。
まず、バイパス音はこんな感じ。
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IbanezSR1000をLine6のギャリエン・クルーガーに繋いでレッチリ風に。
ここからあれこれクリップを試して行く。
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最初はオリジナルの LED クリップ
これが基準となる音になる。当然スイッチの片方はこれで確定。
これが基準となる音になる。当然スイッチの片方はこれで確定。
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次が定番のシリコン対称。Weedでお馴染み。
高音の暴れた感じが無くなって使いやすい音になった印象。
こりゃ良いや。人気出るよね。
こりゃ良いや。人気出るよね。
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シリコン非対称も試してみる。
対称よりも歪が減った。なんかつまんなくなった。
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Keely でお馴染み、LEDとシリコンの非対称も。
LED対象の暴れる感じを残しつつも、少し使いやすい感じ。
LEDの暴れすぎる感じが嫌な人には良いかも。ただし併用する意味は無さそう。
LEDの暴れすぎる感じが嫌な人には良いかも。ただし併用する意味は無さそう。
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ゲルマニウムも試してみる。対称クリップ。
ちょっと奥に引っ込んだ感じ。しかしバンド内で使うベースの音としてはこれが良いのかも。
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片方ゲルマで反対をシリコンにした非対称。ハイブリッド。
これ良いかも。LED対称とほど良く違った音で使い分けがわかりやすい。
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全ゲルマの非対称。
なんか安いオーバードライブみたいな音。凡庸。あんまりおもしろくない。
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最後に、クリップ無し。いわゆるダンブルモード。
実はこれが一番格好良いんじゃないか?とも思うが、いかんせん音量が大きすぎる。
というか、他のクリップでも音量上げればこれくらい格好良くなる。
というか、他のクリップでも音量上げればこれくらい格好良くなる。
結局はパワーが全て。
と、こんな感じ。あくまでも個人の好みなので、音の感じ方・使いやすさなどは人それぞれだと思う。
自分的には、LED対称と、シリコン対称orハイブリッド非対称の組み合わせに絞った。今のところ。
もうちょっと違う音でも試してみたいので、このテストは次回に続く。
4月21日 BOSS ODB-3 を買った。 [BOSSコンパクト]
ヤフオクにてジャンクの ODB-3 を落札した。
ジャンク理由は見ての通りボリュームポットの軸折れ。ジャンクBOSSあるある。
筐体自体は傷などもあるがそれなりに綺麗。
BOSSのコンパクトエフェクターは汚れだけならサッと拭くだけですぐに綺麗になる。
どういう塗装なんだろうか?実はすごい技術だと思う。
どういう塗装なんだろうか?実はすごい技術だと思う。
でまぁ早速中を開けて基板パターンとパーツレイアウトを確認。