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4月10日 ギター考察。 [S3625QM]

さてさて、このところ連投している新しいギターの話です。

年が明けてからヤフオクで購入したアイバニーズのプレステージ ”S”
ここでは S3625QM と呼んでいますが、実際はカタログ外のモデルなのであくまでも自分の想像による型番です。

DSC_1362.JPG

アイバニーズはシリアルNo.から製造年が分かります。それによると1994年。
その年のカタログを見ると、S3625 というギターが載っています。

catal1.jpg

2ハム、ZRトレモロにDチューナー、ゼロポイントシステム、22フレットのバインディング入り指版と、自分のギターと全く同じ構成。
12フレットのポジションマークも同じです。
そこからこれも同じモデルだろうと判断したわけです。

ただ、カタログ記載のモデルは "S3625FM" しかありません。つまり、フレイム・メイプルトップですね。
QM、つまりキルト・メイプルトップのモデルはありません。
ブルー・バーストのカラーはありますね。

あと、ヘッドがボディーと同じフレイムメイプルの突板でマッチングカラーになっています。
俺のはローズウッドの突板ナチュラルカラーです。

おそらくですが、ボディーをキルトメイプルにしたコストがかかっているので、その分ヘッドを少しだけ安いローズウッドにしたのではないかと推測できます。
(と言っても、Sシリーズは基本突板ですが。これについてはまた後日解説します。)
自分の好み的にはローズウッドの方が好きです。

あと、最大の違いはピックアップですね。

カタログでは前後ともに Dimarzio の PAF pro が乗ってます。
俺のは Dimazio/IBZ のオリジナルP.U.です。

DSC_1372.JPG

実は翌95年からSプレステージにも Dimarzio/IBZ が乗るようになります。
その過渡期に作られたものなので、早めにIBZを乗っけたのかな?
とも思いましたが、手持ちのヤツはポールピースが両方ともヘキサ・レンチで調整できるいわゆるディマジオ形なのに対し、95年以降のSに乗っている IBZ は片側が固定のタイプになっています。

catal3.jpg

catal4.jpg

ちなみに、この年からしばらく 韓国でもプレステージが作られるようになります。
杢目の選び方とかカラーリングにそこはかとないダサさを感じるのは、韓国独自のセンスが影響しているからでしょうか。
型番も何故か3000番台から2000番台に下がります。

話を戻して一方、同じ94年製の RG Prestige に乗っている IBZ は、ディマジオ形のダブル・ヘキサ・ポールピースになっています。

catal2.jpg

多分これを使ったんじゃないかなと考えるのが自然です。

これもまたキルト・トップのコストアップと相殺で自前のピックアップでコストダウンを図ったのではと推測できます。

アイバニーズのカタログ外モデルは楽器店が独自にオーダーしたものも多いので、コスト管理的なものにはシビアなのかもしれません。
それか、年度の終わり頃に、その辺に余ってた素材を使って作って好きに作ったのか。

どのような理由かは分かりませんが、少なくとも自分にとってはカタログに載っているものよりも好きです。
キルトっていいよね、やっぱ。

でまぁ、ピックアップの話に戻りますが、95年以降の S Prestige に乗っているIBZは PAF pro を元にして作られています。
「パフプロのパワーをアップさせた」と書いてあり、なおかつマグネットがセラミックになっています。

基本はパフプロで、マグネット・パワーをセラミック・パワーにしてパワーを稼いでいるのでしょうパワー。
リアの方は、クイック・レスポンスに加え、倍音とハーモニクスが増強されてるそうです。

一方、RGに乗っているIBZは、Super Distortion 系のモディファイ品みたいです。
フロントはSuper2とほぼ同じ、リアは、Super Distortion を若干ハイ寄りにした感じ?
当然どちらもマグネットはセラミック。

試奏ビデオを見てみましょう。


このギターを弾いてみてまず思ったのが、超高域と言われる部分が急にギュウウーーンと出てくるなってこと。
1弦の15フレット以降とか、ピッキングハーモニクスとか、一気にボリュームが上がる気がする。
あと、全体的に音が硬い感じがするのはセラミックマグネットの影響かな。

うーん、どっちだろう?

パフプロ系でもセラミックなので、それっぽい音になってる気もする。
ポールピースが違うのは「試作品」だと考えれることもできるし。

むしろ元々のパフプロはダブル・ヘキサ・ピースだし。

Dimarzio DP151 F-SPACE BLACK

試作段階だったとするならば、この形状をそのまま使ってたということも有り得る。

ハイの強力な出方はスーパー系にも感じるし、ハーモニクスの出しやすさはパフプロ系にも感じるし。

あんまりパワーを感じないのもパフプロ系のような気もする。
歪み感もそんなに強くないし。

けどまぁスーパー系かな?やっぱし。なんとなく。
と、思ってましたが、上のアフィ先のレビューにある「高域がピュイ~ン」っていう感想がまさに自分が感じた特徴を言い表しているんですよね。

どちらにせよ、このピックアップは近いうちに替えることになるでしょう。
悪くは無いんですけどね。音。
クリアだし、分離も良いし。

でもね、どうも無機質な感じがしてオイラの好みではないのよね。
S がどうしても機械的な音になりがちだから、もうちょっと有機的な感じが合うような気がするのよね。
そういった意味では、やはりS470につけたTB-14とSH-1bが俺的にはベスト。

Semour Duncan TB-14

Sで不足しがちなパワーも補って、なおかつアルニコVの暖かい響きも残ってる。
すごく良い。

けどまぁ、同じのつけても面白くないのでせっかくなら別のものを試してみたいですね。

いつになるかは分かりませんが。


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