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ペンタトニック・スクール 【第1回】 [ペンタトニック・スクール]

まずは、ギターの指板上に“ペンタトニック・スケール”の音を並べてみましょう。
ペンタ0.gif

(小さな画像はクリックすると拡大表示されます)

たいていの人は、これでもうウンザリしてしまうことでしょう。見るのも面倒くさい。

もう少し分かりやすくするために、ポジションごとに枠で囲ってみましょう。
ペンタ1.gif
これでも何のことだかさっぱり。

そこで、よく使用するポジションだけを切り取って表示してみましょう。

ポジションその1 ペンタポジ1.gif

ポジションその2 ペンタポジ2.gif

ポジションその3 ペンタポジ3.gif

雑誌や教則本などでよく見かける図です。
で、「この3つを憶えておけば大丈夫」と書いてあるわけです。

でもね、「これから初めて覚えるぞ」って時に3つもいっぺんに覚えられないわけですよ。
それで、同時進行でやるもんだから、こんがらがっちゃって、どれがどれだかわからなくなる。
そんなこんなで「俺にゃ、むりだぁ~」ってなっちゃう。

なので今回はまず、一番覚えやすい「ポジション2これを徹底的に覚えることに集中しましょう。

ペンタポジ2b.gif

5フレットから始まる『Am』のスケールです。
詳しい音楽理論とかは、まだ邪魔になるだけなのでとりあえず今の段階では『5フレはAm』とだけ覚えておきましょう。

とにかくコレを覚える。何も考えずに、ひたすら下のフレーズを弾き続けてください。


スコアポジ2.gif(←譜面はこちら)

このスピードで弾けないという方は、もっと遅いペースでも全然大丈夫です。
とにかくこれが途切れず一息で弾けるようになりましょう。


ひたすらやっていれば、いつかはこれくらいのスピードでいけるようになると思います。
クラスに1人くらい、ピアノで「猫踏んじゃった」をもの凄いスピードで弾く人がいましたよね。
あれよりは簡単にできると思います。

でも、ここでは速さは全然重要ではありません。
あくまでも、途切れずに、指を置く場所を覚えてしまうこと。このために今はひたすら反復練習です。

運指は、5フレから始まるポジションであれば、
ペンタポジ2c.gif
↑ このように、『人差し指・薬指・小指』で押さえるやり方が良いでしょう。
指使いのパターンも『人差し指+薬指』と『人差し指+小指』の2つしかないので覚えやすいでしょう。
自分は「一番下と、上の2つだけ小指だな」と覚えていました。

先ほども触れましたが『5フレはAマイナー』です。
とにかくこれも念仏のように唱えながら上のスケールを弾いてください。

実はAmのペンタトニックは、全く同じ音構成で『Cメジャー』として弾く事もできます。
詳しい説明は抜きで、とにかく、『Am=C メジャー』なのです。

ではなぜ、『マイナー・スケール』として覚えるのか。
まず単純な理由として、ロック系のソロでは、マイナー・スケールで弾く方が圧倒的に多い(と自分では思ってます)。
それから、ポジション2を弾く場合、『ルート音』が1弦と6弦の人差し指になっている。
つまり、“ポジションの角”っこにあるので、“位置が分かりやすい”からなのです。

この、位置がわかりやすい、というのが意外と便利なんです。
例えば、現在練習中の『ポジション2』を覚えたとします。
これは、そのままネックの上を左右に動くだけで転調できるんですね。

簡単に言えば「いま弾いている人差し指を、5フレから2フレット右に移動すれば(7フレに移動) Am→Bm になるんだ、ということです」

こんな風に「端っこの弦の人差し指を移動させるだけ」と考えておけば良いわけです。
で、将来的には、「AmからCmに行くには3フレ移動だな」とかいう風に反応できるようになれば良いのですが、いまはそんな余裕はないんです。

だから『5フレはAマイナー』いまはこれだけ覚えておきましょう。

あとはひたすらポジションを覚えてしまいましょう。
「一気に6弦全部覚えるのは無理だ」というひとは
ペンタポジ2e.gif
↑ とりあえず、上の3弦だけから始めてみましょう。

この3本だけでも


こんな風にある程度のメロディーを弾くことができます。
↓ 無理やり譜面にするとこんな感じでしょうか。
スコアポジ2_2.gif
(イメージ的には3連符で考えた方が分かり易いのですが、便宜上8分音符で表記しています)

こんな感じで、てきとうに1~3弦の間を行き来してみてください。
ここで重要なのはリズムです。
早く弾く必要はないので、キッチリとリズムをキープして(出来ればメトロノームか伴奏を用意して)
ポロポロと弾いてみてください。
使う音は6個ですが、それとなくフレーズっぽいのが弾けているのではないかと思います。

「なんか楽しいなぁ~」って思っている間に、自然と指が動くようになればO.K.でしょう。

そんな風に 1~3 弦のポジションを覚えてしまったら、あともう2本だけ、下に追加してみましょう。
ペンタポジ2f.gif
↑ 水色の丸で追加した部分です。
『人差し指+薬指』が2本下に追加するだけなので、簡単だと思います。

この2本をメインに弾いてみましょう。


スコアポジ2_3.gif
なんか中途ハンバなリズムで始まってますが、あまり気にしないで下さい。

あくまでも自分だけの考えですが、「リズムとか運指とかに、ハンパな動きを入れるとそれらしく聞こえる」ような気がします。
きっちり4音でまとめるよりも、5~6音目で区切りを付けたりとか、
指の動きも、単純に「人→薬→人→薬→人→小」と動くよりも、「人→薬→小→人→人」と行ったり、
いきなり2つくらい弦を飛び越したりすると、面白い感じが出ると思います(多分)

で、最後だけ、『ルート音』で終わるとなんとなく「まとまった」感じになります。
『ルート音』は、上の図の赤い丸の部分です。端っこなので覚えやすいと思います。
(もう1コ、4弦7フレもルート音です。余裕があれば覚えておく程度で)
上の2つのフレーズも、ルート音で終わってますね。

ただ、「絶対にルート音で終わらなければいけない」ということはないので、なんとなく気に留めておけば良い。という程度でしょう。

では、2つのフレーズを繋げてみましょうか。

おお~、どことなくソロっぽくなってきました。
いまの段階ではここまでで、6弦は捨ててしまっても良いかもしれません。
1~5弦の間のポジションをひたすら行ったり来たりしてみましょう。
「なんか楽しいなぁ~」と思っている間に覚えてしまえればしめたものです。

これだけでも十分楽しいですが、ここは「自作エフェクター部」ですから、思いっきり

同じフレーズだけど、なんかソレっぽく聞こえてきませんか?

++ ここからは少し余裕ができてから読むと良いです。 ++

で、少し余裕ができたら、Am とともにロック系で圧倒的に使用率が高い(多分)『Em』の位置も覚えてしまいましょう。
Emは、Amから7フレだけ右に移動した12フレットから始まります。
理由はどうあれ「12フレはEm」と覚えてしまいましょう。

それ以外のキーはとりあえず無視しちゃいましょう。
A と E だけあれば、ロック系のソロは何とかなるでしょう(多分)

12フレット以降であれば、下の図のように
ペンタポジ2d.gif

「人差し指・中指・薬指」の運指にしても良いでしょう。
もちろん、5フレでこの指使いをしても問題はありませんが、よほど指が長いか、人一倍のガッツがない限りは素直に小指を使った方がやり易いでしょう。

それから、前述で「Aマイナー=Cメジャー」と書きましたね。
で、「指板上を左右に動けばキーが変わる」ということは、Cメジャーから3フレット引けばAメジャーになりますね。

この辺の理屈が分からなくても、とにかく「Aマイナーからマイナス3フレットするとAメジャーになる」ということです。つまり「-3フレでメジャー」です

5フレでAm」、「12フレでEm」、「-3フレでメジャー
この3つを常にうわ言のように呟きながら練習して行きましょう。
後々になって効いてくる呪文です。

さて、突然始まった「ペンタトニックスケール講座」果たして次回に続くのか!?
乞うご期待!!


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