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8月26日 スプールクランプを作った。 [ウクレレ]

久しぶりにウクレレの話です。
ウクレレ作りをさぼっていたのではなくて、ずっとスプールクランプという工具を作っていました。

(下の写真は見本)

IMG_uksc1.jpg

↑ こんな感じで、ギターやウクレレの表・裏板を側板に貼り付けるときに押さえつける工具です。

キットの解説書には「辞書など重しを乗せて圧着する」と書いてありますが、それだとやはり少し心もとない。
裏板はうっすらカーブしているので、さらに厳しくなります。

で、このスプールクランプ、買ったりするとすごく高いです。

IMG_uksc2.jpg

↑ 画像元の工房ミネハラさんでは、6個で4000円ちょいで売っています。
それでもお値打ち価格で売ってくれていると思います。
ウクレレを作には20個ほど必要になるので、普通に高級ウクレレが買えちゃいいます。

ウクレレを自作している人たちはたいていこのスプールクランプも自作しているみたいです。
必要なのは丸棒とコルクボード、12cmほどのネジ、ナットとワッシャです。

自作すれば数万円の費用が千円くらいに抑えられます。
そのかわりものすごい労力が伴います。

最初はこんなような丸棒を百円ショップで買ってきて適当な長さに切って使うつもりでした。

IMG_0949.JPG

でも、クランプ20個だと、上下で2個ずつ、予備も含めると40~50個くらい切らなければいけません。
地獄です。

機械工具もないので、手で切るとなると真っ直ぐな平面を作るのは無理でしょう。
そうなると、クランプとしての性能も落ちるわけで・・・

IMG_0948.JPG

妥協して、同じくダイソーにあった、カット済みの角材を使うことにしました。
これが一袋12個入っているので、4袋で48個、クランプ24個分ですね。

IMG_0946.JPG
丁度良い分量です。

これに、これまたダイソーの3mmコルクボードを角材と同じ大きさにカットして貼り付けます。

IMG_0947.JPG

コルクを用意するだけでも大変だった・・・・
貼り付けは普通の木工用ボンド。

ボンドが完全に乾いたら、中心に6mmの穴をあけます・・・・48個。
全部あけきるのに数日かかりました。

で、これに12cmくらいのネジを通して、蝶ナットをハメれば完成です。

IMG_0968.JPG

試作品を1つ作ってみました。
普通のソプラノ・ウクレレなら、12cmくらいの長さで十分そうです。
ギターとか、コンサートサイズ・ウクレレとかにも使えるようにもっと長いネジにしようかとも思いましたが、どう考えてもそんなものを作ることはなさそうなので今回はやめておきました。
作業時の取り回しのことを考えると、ジャストサイズで作っておいて正解でした。

将来、万が一にもギターを作ることになったら、ネジだけ長いものに交換すればよいでしょう。

でもってこのネジなんですけど、意外と高い。
安い所でも1本70円くらいします。20本で1400円。

IMG_0966.JPG

一方、”全ネジ”というネジだけの棒だと、1mで100円くらいで買えます。
12.5cmにカットすれば、8本作れます。24本でも300円。

これの作業も地獄のようなキツさになることは目に見えていましたが、数日がかりで何とかカットできました。
全身のいろんなところが筋肉痛です。

そんなこんなで、出来上がったのがコレ!

IMG_0969.JPG

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手でカットするとどうしても切り口が真っ直ぐにならないので、袋ナットが斜めになってしまいます。
そうすると下側のクランプも斜めになってしまうのですが、何とかなるでしょう。
もし、もう一度スプールクランプを作ることがあったら、絶対にカット済みのネジを買います。

正確な平面や直角が必要な工具は、手で作ってはいけません。

・・・ひとまずスプールクランプをひとつ作るのに必要な材料はこれだけ。

IMG_0965.JPG

スペーサーは普通のワッシャではなく、”座金”(ざがね)というヤツを使いました。
Φ30mm に M6 の穴の開いたサイズです。

後は、下側のクランプが落っこちたり動いたりしないように、”袋ナット”を使います。

下から、

袋ナット-座金-角材/コルク-コルク/角材-座金-蝶ナット

という順番でネジに通します。
クランプの内側をコルクで挟みこむのを間違えないように。

IMG_0967.JPG

ひとまず半分の10個だけ作りました。物凄くしんどかったです。
あと半分はまた後日。

正直、1回ウクレレを作るだけなら、スプールクランプ作りはおすすめしません。
かかる時間や労力が半端ないです。
ここまでウクレレ作って来たよりも時間がかかりました。

素直にスプールクランプを買うか、安いF型クランプを大量に買い込む方がおススメです。
それか、妥協して解説書どおりに辞書などの重しを乗せるだけでも十分かもしれません。

やはり、解説書に書いてあることは正しいですね。



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