エフェクタ―を作ろう!!【その8】組み込み前の配線 [エフェクタ―の作り方]
入門編フェクターも完成が近づいてきました。
出来上がったパーツを、ケースに組み込んで行きましょう。
ケースへの組み込みはパズルのように配置や端子の向きなどをあれこれ考えながらやっていきます。
配線をする順番も考えなければいけません。
ケースへの組み込みはパズルのように配置や端子の向きなどをあれこれ考えながらやっていきます。
配線をする順番も考えなければいけません。
今回は、実際に組み込む前段階の前準備をやっていきましょう。
基板にリード線を配線する
まず、基板側にリード線をすべてハンダ付けします。
基板に挿す側は予備ハンダ無しをお勧めしていますが、予備ハンダをしてしまってなおかつ基板の穴に挿さらない太さになってしまった場合は、ハンダ面にニッパーなどで斜めに切り込みを入れて細くしておきましょう。
予備ハンダをしていなかった場合、すこし多めに撚線がハンダを吸い込みますので、すこし多めにハンダを溶かしましょう。
ハンダが終わったら、間違った場所に配線していないか、しっかりパターンに繋がっているかを確認しましょう。
POTに配線する
基板へリード線を取り付けたら、次はボリュームPOTを配線します。
設計図には1とか3とか数字が書いてあります。
その数字はPOTの端子番号です。
その数字はPOTの端子番号です。
こんな風に端子は並んでいます。
1番へは単独で配線します。
1番へは単独で配線します。
2番と3番の端子は繋いでしまいます。
余った抵抗の足などを使って、2番端子と3番端子を橋渡ししましょう。
リード線を長めに剥いて、2番と3番を一気に渡してハンダしても良いでしょう。
自分はその方法でやっています。
リード線を長めに剥いて、2番と3番を一気に渡してハンダしても良いでしょう。
自分はその方法でやっています。
ポットを配線した段階で、動作テストを行うこともできます。
ただし、テストにはたくさんのワニ口クリップと、少しの電気的知識が必要になります。
あと、先にテストで音を聞いてしまうと、完成した時の感動が少し薄れてしまいます。
ということで、今回はテストは無しの方向で行きましょう。
興味のあるひとは、後日動作テストのやり方を記事にすると思うのでしばらくお待ちください。
あと、先にテストで音を聞いてしまうと、完成した時の感動が少し薄れてしまいます。
ということで、今回はテストは無しの方向で行きましょう。
興味のあるひとは、後日動作テストのやり方を記事にすると思うのでしばらくお待ちください。
ジャック周りの配線
組み込みをする際には、どの順番で配線していくか良~く考えます。
ケースに入れた時に、下になったり他のパーツの影になりそうな端子は先に配線しておきます。
ケースに入れた時に、下になったり他のパーツの影になりそうな端子は先に配線しておきます。
1.ジャックの端子を調べる
ジャックにはいろいろな形があります。
最初に各端子の正体をあばかなければいけません。
最初に各端子の正体をあばかなければいけません。
まず、今回のジャックはモノラルとステレオの2種類を使います。
ジャックからニュ~ンと長いのが1本出てるのが”モノラル”ジャックです。
プラグの先端”Tip”につながる端子です。”Hot”と呼ばれることも有ります。
プラグの先端”Tip”につながる端子です。”Hot”と呼ばれることも有ります。
それともう一つ、根本に直結してるのが”Sleeve”端子です。”Cold”とか”アース”とか”グランド”とか呼ばれることも有ります。
ステレオジャックは、ニョーンと出てるのがもう1本あります。
このうち、短い方を"Ring"端子と呼びます。
写真のように、中身がすべて見えるのが”オープン”タイプのジャックです。
中身が見えない”BOX”タイプのジャックもあります。
中身が見えない”BOX”タイプのジャックもあります。
BOXタイプは、端子の確認がやりずらいのでテスターなどを持ってない人は避けた方が良いでしょう。
一方、オープンタイプは挿しこむプラグも剥き出しになります。
ケース内部で他のパーツに触れてしまったりしてショートを起こしやすいという弱点もあります。
ケース内部で他のパーツに触れてしまったりしてショートを起こしやすいという弱点もあります。
またオープン・BOXでもいろいろな形や端子の並びがあります。
自分の好みの形を見つけるのが一番ですが、慣れないうちはオープンタイプをお勧めします。
自分の好みの形を見つけるのが一番ですが、慣れないうちはオープンタイプをお勧めします。
また、今回自分と同じようにミニサイズ・ケースを使って製作する場合、大きいサイズのジャックは使えません。
写真例のモノラルジャックのような、オープンタイプで幅の狭い(18mm以下)のものを選びましょう。
※なお自分は今回の製作時、手元に半ボックスタイプのジャックしかなかったのでそれを使っています。
説明文と端子の並びなどが違ったりすることもあるので注意してください。
説明文と端子の並びなどが違ったりすることもあるので注意してください。
2.端子の位置を確認
端子の並びが確認できたら、一度すべてのパーツをケースにはめてみます。
↓下の配線図を見ながらそれぞれの端子の位置を確認して、他のパーツと干渉したり、狭くて作業しにくい端子や、影になったり下の位置になってハンダしにくい端子を考えます。
使うケースやパーツの形によっていろいろ変わりますので、パズルを解くような気持ちで作業がやりやすくなる順番をみつけましょう。
Inputには”ステレオ”のジャックを使います。
ステレオジャックの”Ring”端子にはDCジャックのー(マイナス)端子から清流ダイオード(1N4001等)を繋ぎます。(※ダイオードの向きに注意。上の図の線を良く見て、ジャック側に線がある向きにします)
ステレオジャックの”Ring”端子にはDCジャックのー(マイナス)端子から清流ダイオード(1N4001等)を繋ぎます。(※ダイオードの向きに注意。上の図の線を良く見て、ジャック側に線がある向きにします)
今回は”センターマイナス”の極性にするので、センターから出ている端子にダイオードを繋ぎます。
こうすることで、電気の逆流を防ぎ、なおかつInputジャックからプラグを外しているときは電気が流れないようにします。
TipはフットスイッチのIN端子に繋ぎます。
Outputは”モノラル”のジャックです。
TipをフットスイッチのOUT端子に繋ぎます。
また、ジャックの”Sleeve”端子同士を繋いでグランドに通します。
3.事前配線をする
ケースに組み込んだ時に、ハンダ付けしにくそうな端子には先に配線しておきます。
自分の場合、いつもグランド(アース)の端子は組み込む前に先にハンダします。
ジャック同士のグランドを繋ぐのと同時に、基板から出ているグランドとフットスイッチに繋げるグランド線をまとめてハンダしておきます。
ジャック同士のグランドを繋ぐのと同時に、基板から出ているグランドとフットスイッチに繋げるグランド線をまとめてハンダしておきます。
それから今回は、手持ちの半BOXタイプのジャックを使ったので組み込み前に全てのリード線を端子にハンダ付けしました。
事前配線が完了した状態です。
自分なりに配線のルールを作って色などを変えると作りやすくなります。
この時点でも間違いなど無いか確認しましょう。
自分なりに配線のルールを作って色などを変えると作りやすくなります。
この時点でも間違いなど無いか確認しましょう。
LEDの固定
パーツを組み込む前にLEDをケースへ固定します。
まずLEDの足にリード線を繋ぎます。
このとき、+と-が分かりやすいように色を変えておくと間違いが起きにくくなります。
このとき、+と-が分かりやすいように色を変えておくと間違いが起きにくくなります。
LEDのリードは少し長めに見積もっておくとあとあと取り回しの自由が増します。
自分は、音には関係ない部分なので細いリード線を使っています。安いの。
自分は、音には関係ない部分なので細いリード線を使っています。安いの。
LEDの穴に挿したら、グルースティックやゼリー状瞬間接着剤などで固定します。
盛りすぎると他のパーツに干渉してしまうので注意。
盛りすぎると他のパーツに干渉してしまうので注意。
”LEDソケット”という接着剤を使わずに固定するパーツもあります。
またスペースに余裕があればお好みでサイズの大きいLEDを使っても良いでしょう。
またスペースに余裕があればお好みでサイズの大きいLEDを使っても良いでしょう。
接着剤が完全に硬化するまでしばらく待ちましょう。
LEDを固定して事前配線を完了した状態です。
大分完成が見えてきました。
次回はいよいよケースへの組み込みです。
次回はいよいよケースへの組み込みです。
※できるだけ、初めての人でも分かるようにしようと頑張りました。 それでも説明不足のところがあるかもしれません。
分からないことがあったらコメント欄にどしどし質問してください。 できるだけ頑張っておこたえします。
コメント 0