初期リッチーブラックモアのひねくれペンタトニック。 [ペンタトニック・スクール]
今回も1曲コピーしてしゃぶり尽くすため、ベース、ギター動画に続きギター・ソロの解説です。
まずは演奏動画を
では解説して行きましょう。
Space Truckin のソロで主に使用しているのはこのポジション。
Amのペンタトニックで最も基本となる形ですね。
王道の付け足しとして3弦8フレットの♭5th も頻繁に弾いています。
今も昔も、やっぱりこの形は永久不変。
ソロ入り口の3小節はこんな感じ。
ここで重要なのが、3弦5フレットのクォーター・チョーキング。
王道のペンタポジションなので、普通に弾いたらありがちな感じになってしまう。
そこで、ところどころ中途半端な音を入れることで、ちょっと「ひねくれた」感じを出している。
続く4小節めはこんな感じでスライドの連打。
親指押弦に自信のある人は、頭の5弦開放の代わりに、6弦5フレットでも良いでしょう。
リッチーもそうしているかもしれません。
そして難関の5・6小節。
3弦7フレットを支点にして少しトリッキーな弦またぎフレーズから始まります。
トレモロピッキングの表・裏を入れ替えてアウトサイド・ピッキングにすると弾きやすいでしょう。
途中で支点が4弦7フレットに変わります。
ミュートのコントロールが難しいですが、ミュートしない弦も少しぐらいミュートしても良いくらいの加減でやっちゃって良いと思います。
ミュートの オフ・オン で、ピッキングの強・弱を弾き分けるとメリハリが出て良い感じのひねくれ具合になります。
現飛びも含めて、格好良く弾くにはピッキング・コントロールがかなり難しくなります。
自分もまだまだ弾けてません。このフレーズを完璧にするだけでもかなりの練習になると思います。
うまく出来ないうちは、支点(ミュート音)をピッキングせずに実音だけ出して跳ねた感じに演奏しても良いでしょう。十分に雰囲気は出ます。
そしてここでも3弦5フレットのひねくれクォーター・チョーキングが入ります。
あとは、2弦7フレットのペンタ外音が入ります。
あとは、2弦7フレットのペンタ外音が入ります。
これも運指をやりやすくする王道追加音ですね。
支点の3弦5フレットをおさえる薬指(3本指でやる場合は中指)の腹で押さえると楽になります。
そして最後の7小節。
ど頭の2弦8フレットのチョーキングが、前の小節から食って入って来てます。
そうすると、食った分だけ伸ばして4分音符半の長さにしたくなるのですが、あえて四分音符の長さで次のフレーズに突入します。
ちょっと急いだ感じがするまま、さらに3連符まで入れちゃってます。
王道のペンタポジションでも、リズムを一工夫して「ひねくれた」感じを出していますね。
「ひねくれ」という言葉が合っているかどうかはわかりません。なんとなく俺の中のリッチーブラックモアのイメージが「ひねくれもの」だったので。
ともかく、王道でシンプルなペンタトニック・スケールでも、ちょっとした変化を加えるだけで、まだまだ個性的に鳴らすこともできるんだという好例です。
2021-05-15 23:48
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