10月5日 これもギブソン。

ギター買いました。

いわゆる”コレクター”の皆さんからは「こんなのはGibsonじゃない！」とか「Suck！」とか散々酷評されて不人気モデルとして終わってしまったものが、最近実際に弾いてみた人達によって「意外とイイじゃん！」と評価され「awsome!」と言う人までいる。

そんなギターがあったら自分でも弾いてみたくなるのがメタルおじさんの性（サガ）。

それがこの Gibson LPJ. これは2013に出た方のバージョン。

購入額はだいたい５万円くらい。
当時は不人気モデルだったため、新品価格でも最終的に６万円ほどまで下がっていた。

状態も考えると中古としては割高になるけれど、３万円ほど残っていた楽天の期限付きポイントを早めに使わなければいけなかったので「えいやっ」と買ってしまった。

中古相場の履歴などを調べてみると、４万円ほどで取引されたこともあるようだが、さすがにそこまで求めるのは欲張りすぎ。
今後も世界的な物価高、木材の枯渇（というより過剰な自然保護）などでギターの価格は上がり続けるだろうから思い立った時に手に入れておこうと。

でまぁ、いろいろと問題はあります。このギター。

このボロさ加減が格好良い！ナチュラルなエイジド感。
タバコのヤニが固着しているのが自分的にはちょっとアレだけど。それも含めて雰囲気がある。

ただ、スイッチのノブが無い。
商品の写真にはちゃんと付いてたんだけどな・・・梱包中に失くしちゃったのかな？

まぁこれくらいはいいけど。

最大の問題はこのナット。割れちゃってる。

これはまぁ、商品写真の時点で気が付いていたのであらかじめ覚悟はできていた。
（出品者は商品説明には何も書いていなかったので、まさか誤魔化せるとでも思っていたのだろうか？）

５弦の方はオクターブチューニングに支障が出るレベル・・・かな？と思っていたが、案外それほどでもなかった。俺の駄耳にはこれくらいは誤差の範囲になるのだろうか？
厳密に言うとそれでもアウトだけど。

より深刻なのはあまり派手に割れてるように見えない３弦の方。

指板側の方に広がるように小さく割れているので、開放弦がビビる。これはアウト。

このナットは素材は何でできてるのだろうか？どうやればこんな風に割れるのだろうか？

弦を緩めたまま無理な力をかけたのかな？

多分、強引に指板の掃除でもしようとしたのかな？チューニングを緩めるのが中途半端で、張力がのこっているのにグイっとやった時にパキっと行っちゃったって推測。

悪名高き樹脂カバーで固定されたピックアップ。

音出し確認で軽くアンプに繋いでみたけど、自分的にはそんなに悪い音には聞こえなかったけどな。
これは後ほどもっとちゃんと弾いて確認しましょう。
ま、購入前から試してみたいと思ってるピックアップはあるんだけどね。

ネック裏に傷多数。これも商品写真には無かった。

ネック裏は気にしなければ気にならない。気になっちゃうとどうしようもなくなる弾けなくなる。
自分は気にならないタイプなのでこれくらいなら問題ない。

ネック材はメイプル。ギブソンにしては珍しい。初期レスポールカスタムがメイプルネックだったらしいが。

俺的にはこれはこれで個性があって良いと思うんだけど、いわゆるギブソンらしい音を想像しながら弾いちゃうと「なんじゃこりゃ？」となるかもしれない。

実際、明るい、というか軽めの音がする。このギターの悪評はここに起因することが主なんじゃないかと推測。

裏側。この辺のエッジの剥がれ具合とかグッとくる。

表面の塗装もヤスリとかで落としてみたい気持ちになるが、やったこともないエイジド加工に挑戦する勇気など無い。

スイッチは・・・何か小さい。ツマミを買うついでにスイクラの頑丈なヤツに換えるかな。

はい出ました、基板ポット。ブーイング

ここは問答無用で排除。POTは活かしたまま配線しなおそうかかんがえる。

プラのジャックプレートは当たり前のように割れている。

自分的に、ココは絶対金属にしないと嫌なのでどうせ交換する。ジャックはまだ良く見てないけど、多分交換。

パッと見、全体的に少しずつグレードの低いパーツを使って価格を下げている感じ。

しかし、作り自体はしっかりとしていてちゃんとギブソン。（塗装は大分簡略化されてるけど）

ただ、値段は安いけど決して初心者向けのギターでは無い。

安いパーツ≒耐久性が低い　なので、扱いが悪いとすぐに不具合が出てしまう。
調整も適当なので、自分でセッティングができないとなかなか良い音で鳴ってくれない。
ギブソンのズンとした低重心の音を期待しながら弾くと肩透かしに合う。

などなど、前知識無しで弾くには少し難しいギターだと思う。

いま、これらについての様々な情報が出てきてから改めて弾くとどうなるか、これから検証です。