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ペンタトニック・スクール 【第2回】 [ペンタトニック・スクール]

4ヶ月の沈黙を経て、まさかの第2回。しかも2回目にして、いきなり番外編。

前回は「ポジションひとつ覚えましょう」でした。
でも、ひとりで黙々と行ったり来たりしていてもすぐに飽きてしまう。
それから「なんか JAM るのって憧れるなぁ」というのもあるでしょう。

ということで番外編の今回は、“ブルース・コード進行” についてやっていきましょう。
(と言っても、毎度の事ながら自分が勝手に考えたことを書いているだけなので、理論的に間違っていたり「なんか変だ」なんて思うこともあるでしょう。まぁ、素人のやることですから、大きな目で見てやってください)

↓ まずは下の図を。
BC0.gif

よく見かける図ですね。この1つの区切りを1小節と考えてください。
その区切りの上にコードが書いてありますね。まずは何も考えず、このコードを弾いてみましょう。
(コードがわからない人は ← 左側の指板図くんを参考に)

どうでしょうか、「なんか聞いたことある感じだなぁ」と思うでしょう。
基本中の基本のコード進行なので、あらゆる場面で使われています。

本当は各コードには、m(マイナー)であったり、7(セブンス)であったりと、いろいろな記号が付いて書かれている場合が多いです。雑誌とかで見かけるのは、そういう感じだと思います。

でもね、今回はそれについてはまだ考えなくても良いでしょう。
とにかく楽しく遊んで、理論は後から付いてくればイイと思ってます。
(「まず最初に基礎と理論だ」という人は、この先は読まないことをお奨めします)

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一番の基本ですから、初めての人どうしが集まって「まずは何か音を出してみよう」となったとき、大抵は最初に「じゃ、ブルース進行で」ってなることが多いと思います。
そういうときは、だれでも知ってる“共通言語”の方がやり易いに決まってますから、やはり A か E で始まることが多いと思います。
いきなり「じゃ、C♯m から始めようか」なんてヒネたことを言う人は、後々面倒そうで、なんか敬遠しちゃいます(あくまでも個人の勝手な考えです)。

で、このブルース進行に合わせてペンタる場合、
もちろんコード通りに A(2フレ)→D(7フレ)→E(9フレ)・・・・・ とポジションを変えても良いのですが、始めたばっかりでホイホイと移動するのは難しいでしょう。

このブルース進行は、A から始まるときは A のポジション。
E から始まるときは E のポジション一発で弾き通せちゃうんです。
しかもその時、メジャーの伴奏にマイナーのポジションで弾いても、その逆でも“何とかなっちゃう”んです。
だから、ペンタを覚えるのにはちょうどイイ感じなんですね。

試しに、先ほどのバッキングに Am でペンタってみましょう。
使用したのは 5フレから始まる『ポジション2』だけです。

上手い下手はここでは置いておいて、、、なんか、ソレっぽい感じになってますね。
伴奏があると、適当にペンタをなぞってるだけでも何となくソレっぽい感じになるんですねぇ。

ここでも一番大事なのは“リズム”です。いわゆる“ノリ”ってやつですね。
ちょっとぐらいミスって変な音を出しても、リズムが合っていれば “なんか味が出た” 風になります。
逆に、いくらメロディーが綺麗でもリズムが合わないと “何かヘタだなぁ” ってことになっちゃいます。
速くなくても良いから、リズムに合わせて弾くことからまずは始めましょう。

さて、この A から始まるコード、すごく簡単に覚えられるバッキングがあります。
指一本で弾くこともできるので、覚えておいて損はないと思います。

penta2_10.gif
↑ 上の図を見てください。5弦開放弦(黄色い丸)が基準点(A)です。
そのひとつ上、4弦の2フレットを押さえる。これで5度の和音になります。
開放弦は A の上が D、下が E なので、弾く音をコードに合わせて上下に移動するだけでO.K.


penta2_17.gif
↑ こんな感じ。
ここでは8分連打ですが、適当にリズムを変えるだけでもソレっぽくなるでしょう。

もうちょっと変化が欲しいときには、↓ 下の図のように、
BC2.gif

2小節目と最後を変化させることもあります。(場合によっては3小節目がDになることも)

↑ こんな感じです。

これをもう少し発展させてみましょう。

penta2_11.gif
↑ 図のように、たまに人差し指(2f)→薬指(4f)へと押さえる指を変えてみましょう。

penta2_16.gif
↑ タブ譜にするとこんな感じ。

↑ ほらほら、聞き馴染みのある感じになってきました。

ちなみに、Aの部分をあの有名なリフにすると、そのまま Cream の Cross Road になります。
セッション大会とかでこの曲がよく使われるのは、こういう“共通言語”があるからなんですね。

これが出来るようになったら、さらにもう少しだけ変化させてみましょう。

penta2_12.gif
↑ 7f、8f を適当に小指で押さえる。

↓ これを 1小節に2~3回加えるだけで、ぐっとソレっぽい感じになります。

リズムも適当に変化させました。

それから、E のコードを
penta2_13.gif
↑ 図のように 4弦2f + 3弦4f にしてみました。
そのまま 2f 左にずれるだけで D になりますね。
余裕があれば、これも変化のひとつとして覚えておくと良いかもです。

もうひとつ。ブルースといえば“シャッフル”のリズムですね。

penta2_15.gif ← こんな記号を見たことがあると思います。

言葉で説明するのは難しいですが、感覚的に言うと、祭り囃子の“ジャンガジャンガ”というリズム。
あれに近い感じです。
日本人がブルースに馴染むのは、DNAに刻まれたリズムが似ているかららしい・・・です。

百聞は一見にしかず(この場合、百見は一聞にしかず?)ですね。弾いてみましょう。


↑ こんな感じ。

人差し指固定で、適当に薬指と小指を押しているだけですが、かなりソレっぽくなりましたね。
あとは、気の向くままにやるだけでバッキングはO.K.でしょう。
適当に音を足してみるのもよし。(その辺のことはまたいつか・・・・)

とりあえずこれをループするだけで10分でも20分でもたのしくペンタが学習できると思います。
ひたすら弾きまくってとりあえず“ポジションひとつ”覚えてしまいましょう。
(気が向いたら、12f から始まる "E" に移動してもよいでしょう)

↑ なんて偉そうなこと書いてますが、普段シャッフルなんてリズムほとんどやらないから、
いざやってみるとリズムがメロメロになってしまいました。
これは“悪い例”です。リズムには気をつけましょう・・・・・。

↓ 最初の練習には、普通のリズムが最適ですね。“ポジション2”

ペンタポジ2b.gif

最後に「A だけ覚えたってしょうがないよ」「他のキーのときはどうすんだ?」という場合。
多少強引ではありますが ↓ 下の図
penta2_14.gif

のように、人差し指をルートにして、左右に移動するだけでなんとか対応できます。
例えば、C から始まるコードであれば、5弦3f を基準に、あと は4弦→6弦と上下するだけです。
適当に小指を追加しても良いでしょう。(小指は攣りそうになるのでガッツが必要)

以上で、バッキング“初級編”は終了。
友達と2人で交互にバッキングとリードを弾くだけで、かなり楽しくペンタが覚えられると思います。

次回は“ちょっとだけ速く弾く” ために、ハンマリング・プリング・チョーキング編です。
いつになるかは分かりませんが・・・乞うご期待。


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denn

こおゆうブログ記事もアリだね!^^

有意義です!^^
by denn (2009-12-03 06:08) 

KOVCH

dennさん、こんばんは。
コレがどれだけの役に立つかは分かりませんが^^

少しエフェクター以外でも面白そうなことを増やして行こうと思ってます^^
基本はギターありきで^^
何か、アイディアというか、リクエストというか、そういったものがあれば是非お知らせ下さい^^
by KOVCH (2009-12-03 21:57) 

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