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またサッカーの話

7月19日ガンバ戦を終えて。

やっぱり俊輔には一発があるからね、ちょっと運動量が落ちただけで変えてしまうのはもったいない。
できるだけ最後までいてほしいと思う。

攻撃面はね、アデミウソンのゼロトップにして良くなったんじゃないのかな。
ボールキープもできるし、まわりも生かせるし、自分でシュートすることもできる。
もうアデミウソンをエースに、アデミ、アデミ、アデミで行っていいんじゃないかな。

そうなってくると、学ぶの立ち位置が難しい。
個人的な感想では、今のパスもシュートも精度が低い状態なら、始めから出ている必要は無いんじゃないかなと思う。

前半はアデミ、アデミで行って、後半20分くらいから相手の足が止まって来たところに学ぶ投入した方がドリブルも生きると思う。
今の状態だと「ドリブルは怖いけど、パスもシュートも良くないから、縦にさえ抜かれなければへーきへーき」みたいに思われてるんじゃないかな。
現に、これまで戦った相手はそういう守り方をしてると思う。

なんかさ、学ぶはさ、シュートの時に気張り過ぎなんだよね。
もうさ、ドリブルで全員抜いて、キーパーも抜いてゴールまで行っちゃうくらいの感覚で良いと思うんだよね。
いや、本当に抜くんじゃなくてさ、ゴール前まで行ったら、キーパーの横にあいてる隙間をすり抜けるくらいの位置にボールを流すようにすれば、簡単に入ると思うんだよね。

シュートに必要なのは、速さでも強さでもなくて、コースとタイミング。
「ゴールに向かってパスしろ」なんてのはジーコの頃から言われてるけど、いまだに力いっぱい蹴ってる。
どんなに強いシュートでもさ、あんなに足を振り上げて「蹴るぞ、蹴るぞ、よっこいしょ!」みたいな感じで打ってたらキーパーだって余裕で反応できちゃうの。
DFがブロックする時間だってできちゃうの。

キーパーがまだ構えていない時や予想外のタイミングでスパっと打っちゃえば、 コロコロのゴロでもゴールは入るの。
点をとってる選手ってのはゴールまでの動きが凄い早い。

佐藤寿人とかさ、普段はフラフラやってるんだけどさ、気が付いたらゴール前にいて、もうシュート打ってるんだよね。
実に広島らしいよね。広島を象徴するプレーヤーだよね。
なんかさぁ、リーグ戦でもさぁ、目立った勝ち方してないんだけどさぁ、気が付いたらもう2位とかにいるんだよね、広島っていっつも。
でさぁ最後に「あっ」って思った時には1位になっててさ、何だかんだで結局優勝しちゃうイメージがある。

宇佐美もすごい選手だけどね。
まぁ宇佐美はシュートもドリブルも普通に上手いけど。

今回ガンバにとられた2点目もさぁ、言ってみればアンラッキーな部分はあるんだけどさ、そこでゴールがとれるってのがほんとの点取り屋なんだよねぇ。

調子の良い、点をとりまくってる選手ってのは、上手さや速さ・強さとはまた違った、“ゴール力”みたいなのを持ってるの。

良くさ「ストライカーの前にはボールが転がってくる」って言うでしょ?
あんなのは実際には、こぼれ球がどこに行くかなんて完全に確率の問題で、一人のところに集中するなんてことはあり得ないの。
実際の数字を見てもそうでしょ。

だけど、点をとる人間は、その“たまたまやって来た1回”の時に、必ずゴールを向いてるの。
だから、こぼれ球が来た時にすぐシュートを打てるの。

体も意識も、常にゴールに向かって行ってるから、何かあった時に、すぐにシュートが打てるの。
今回みたいに、たまたま後ろから来たボールが当たっちゃった時でも、体がゴールに向かっているから、弾かれたボールもやっぱりゴールに向かって行く可能性が高くなるの。

だからさ、今回はアンラッキーだったみたいなことを言ってみてもさ、あのゴールはやっぱり宇佐美っていう選手だったから生まれたものなのよね。

振り返ってみて、今回の学ぶのプレーを見てみると、ペナルティエリア付近でボールをもらった瞬間、 ゴールに対して横を向いてたり、背中向けてたりしてる状態が多いの。
そこからよっこいしょって反転して、ドリブルを始めるんだけど、もうまわり囲まれちゃってるんだよね。
それでも何とかできそうになっちゃうのがまた悩ましいんだけど。
やっぱり点をとれてない現状からすると、上手くは行ってないよね。

ドリブルもさ、アデミウソンと比べると、普通に学ぶの方が上手いし、速いの。
でもさ、アデミの方がシュート数も多いし、ファールもらえる数も多いの。

何でかって言うとさ、敵DFと衝突する直前、最後のボールの位置は、当然自分と敵の間にある。
その、最後の一歩のボールがさ、アデミは自分の方に近くにあるの。
学ぶは敵とほぼ同距離か、敵の方の近くにあるの。

まぁこれはさ、プレースタイルの違いでもあるんだけどさ。
スピードで抜き去るタイプだと、勢いをつけるためにどうしても大き目なボール運びになっちゃうんだけど。

でもこれで何が違うかっていうとさ、ディフェンダーがボールをクリアしようとするときに、同じ動きで、同じようにぶつかって来る。
その時に、ボールが自分の方に近くにあればさ、ディフェンダーはまず先に自分にぶつかってからボールをクリアするわけ。
けどさ、ボールが相手の近くにあった時はさ、ディフェンダーはボールの方に先に触れてから自分にぶつかってくるの。

ディフェンダーが、ボールより先に相手選手にぶつかったら、ファールになる。
先にボールをクリアしてから体がぶつかっても、ファールにならない。

これだけの差なんだけどさ、俊輔っていう飛び道具がいるチームにおいては、この差は果てしなく大きいよ。
これだけでも、アデミアデミで行く十分な理由になる。

でもさ、後半になると、相手は動きも鈍くなってくるし、ファールももらいやすくなる。
そうなってから出てくればもう、学ぶの独壇場ですよ。
縦に抜くも良し、それこそ本当にキーパーも抜いてゴールまでドリブルしても良し。
パスとか考えなくていいの。
もうボール持ったら全部勝負仕掛けていいよ。
10回に1回くらいパス出しておいて「パスもあるかもよ」と相手に思わせておいてもいいけど。

だから、前半はもっと献身的に走り回れるプレーヤーをアデミの横に置いてさ、とにかくエースを補佐させる。
今回の後半に出てきた天野とか良かったよね。あとは、兵頭とか端ととか。
目立たないけど献身的なプレーをする選手は結構いるんだよね、マリノスには。
良い選手がさ、いっぱいいるの。

ディフェンスは、うーん、栗原が帰って来たけど、やっぱり真ん中がぽっかり空く瞬間がけっこうあるんだよね。
1点目とられた時もそう。

キーパーが飯倉に代わって、コーチングの感覚が榎本の時とは違って来ちゃったのかなぁ。
キーパーの指示だしってのは実はすごい重要なんだよね。
やっぱり後ろから見てた方が位置関係が分かりやすい。
現代サッカーにおいては、キーパーに最も必要なスキルかもしれない。
けど、グランドで戦ってる人間にしか分からないんだよね、こればっかりは。
テレビで見てるだけじゃ、分かんないんだよね。

今回は引き分けだったけど、何か、少しずつ良くなって来てる気がする。
この話、また続くかもね。


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