5月15日 にこにこアルニコ2。 [ピックアップの話]
ピックアップのマグネット交換ふたたびです。
前回の、INF2 ピックアップの改造記事は⇒コチラ。(詳しいやり方もこちらを参照)
Ibanez S420 のフロントピックアップ INF1 のマグネットを交換しました。
前回、INF2 のマグネットを alnico V に変えて大成功だったので、フロントもいつかやってやろうと、マグネットは購入済みでした。
今回使用したのは、同じシリーズの alnicoII です。
フロントならアルニコ2かな?って思って。
いつもフロントを歪ませると低音がブーミーになりすぎちゃうんで、スッキリした低音にしたかったので。
でもって、出力も若干小さめに。
セイモアダンカンの SH-2 JAZZ ピックアップみたいな音のイメージで、
・・・・と思ってたんですが、いま調べたら、SH2はアルニコ5だったんですね・・・・
勘違いしていました。
ま、どうなるか、兎にも角にも、改造してみましょう。
マグネット交換は2回目なので、大分スムーズにできました。
まずは、ピックアップまわりのテープを剥がして、ハンダ接合部をむき出しにします。
線を強く引っ張ったり、テープをワイヤーにひっ付けたりしてしまうと、内部ワイヤーが切れてしまってピックアップがおしゃかになってしまうので注意。
で、裏側のネジを外して、ベースプレートをパカッと外します。
ロウで固定されてるので、外す時は結構力が要ります。
うまく外れない時は、いったんドライヤーか何かでベースを温めてみましょう。
ベースを外したら、元のマグネットにマジックで印をつけておきましょう。
ハムバッカーのマグネットは、表裏じゃなくて、上下でN・S極が分かれています。
どっちがネック側で、どっちがブリッジ側か、もしくはどっちがポールピースだったか、
分かるようにしておきましょう。
絶対に、マグネットを外す前にやっておきましょう。
マグネットも、グイッと力ずくで外します。
やっぱり上手く外れないときは、これまたじっくりと暖めてあげましょう。
熱を加えすぎるとプラ材が溶けてしまうので注意。
マグネットを外したら、新しいマグネットをくっつけて、極性を調べます。
同じ極性に合わせて新しい方にも印をつけておきましょう。
INF1 のセラミックマグネットは黒いんですね。
ピックアップに新しいマグネットを乗せます。
バサバサとロウがくっついています。
これは後で余分なロウをそぎ落としてから、あたためて溶かします。
でもって、今回もタップ線は不要なので、1芯のヴィンテージケーブルに交換します。
元あった4コンダクターケーブルを外す前に、HOT と COLD の線に印をつけておきましょう。
タップ線は今回はスイッチまで伸ばす必要はないので、根元から結線します。
すっとばしました。
(ピックアップの線材交換はコチラで詳しく書いてます。)
配線を全部完了して、継ぎ目を収縮チューブで保護して、
ビンテージ線のシールドをベースにハンダ。
ついでにその熱でロウを溶かして固定しました。
で、ネジを締めて圧着させたあと、ベース裏からドライヤーをしばらくかけて、しっかりとロウを溶かす。
その後もう一回ネジを締めて、さらにドライヤーで温めて固定しました。
線の継ぎ目はこんな感じ。
ベースプレートからボビンが浮いちゃってないか確認。
良さそうな具合だったら、最後にアセテートテープを巻いて完成!!
で、ピックアップをボディーに戻してスイッチに結線。
ピックアップの高さ調節と、ポールピースの高さも調節して完了。
今回は、6,4弦をちょい高め。
5弦と1弦はそのまま。
2,3弦はほんの少しだけ高くしました。
では、早速音を比べてみましょう。
今回はまず、ライン直のギターの音をそのまま録りました。
ケーブルは一番素直な音が出る CAEJ のケーブル。
まずは、改造前の、セラミック・マグネットの音。
再生できない場合、ダウンロードは🎵こちら
かなりペラペラで軽い音ですね。
なんか、間違ってリアピックアップで録音しちゃったんじゃないかと不安になってしまうくらいですね。
これでもフロントの音です・・・・・多分。
そして改造後。
再生できない場合、ダウンロードは🎵こちら
うん、ライン直なのに全然違います。
前回は、ライン直の音はあんまり変化が無かったのですが、今度はこの時点ですでに違いが分かります。
アルニコ2 にした方が、音の響きが豊かになりました。
全体のトーンもメロウになりつつも、低音が出過ぎずスッキリとした感じです。
狙った通りの音が出ています。やったね!!
さて、次回はいよいよ本番の歪ませた音を比べてみましょう。
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