7月8日 ヘッドフォンリケーブル。 [オーディオ]
大分前に買った、AKG の K81DJ がいよいよ駄目になってきたので改造しました。
こんな感じで、ケーブルが断線しかかっていて、イヤーパッドもボロボロになっていました。
実は、この状態で1年くらい使っていました。
オイラはヘッドフォンの扱いが荒くて、すぐに壊してしまいます。
だから、5千円以上のヘッドフォンは怖くて手が出せないのです。
どうせすぐに壊しちゃうだろうから。
かといって、あまりにも安いヘッドフォンだと、2か月くらいで使えなくなってしまうのでそれもまた困りものです。
現に、この間買った SONY の安いヘッドフォンも、2か月くらいで右側の音が出なくなってしまいました。
多分、まだ保証期間内だと思うんですが、修理に出しに行くのも面倒です・・・・
とにかく、せっかく(?)壊れたのだから、前から一度やってみたかった、ヘッドフォンのリケーブルに挑戦してみたいと思います。
使うのは、この時に買ったオヤイデの HPC-26T という二股ケーブルです。
まずは、イヤーパットを外して外側のカバーを外します。
ネジを外すだけでパカッと簡単に開きました。
内部の構造や、配線の状況を忘れてしまわないように写真に撮っておきます。
それから、使うコネクタやら、スピーカーユニットの極性なんかをメモっておきます。
なんか卑猥な落書きのようにも見えますが、一番上はステレオプラグの先っちょです。
メモが完璧だなという確信が持てたら、スピーカーユニットから線を外します。
ハンダこての先をちょろっとあてて、あったまった頃合いで線をサッと引き抜きます。
ハンダをあてすぎると、スピーカーユニットを破壊する恐れがあるので注意です。
それができたら、線材の準備。
まず、二股になってる線の片側を、ピー っと剥がして20cmくらい分離させます。
(最終的には 30~40cm くらい分離させますが、作業中にどんどん分離しそうなので控えめ)
で、先端の処理をする前に、ケーブル分岐部分を保護するコネクターを通しておきます。
これが無いと、使っているうちにどんどん線が別れていってしまいます。
オヤイデで、線材といっしょに、この分岐コネクタも買って来たのですが(写真上段)
強く引っ張ったらもともとのケーブルに付いていたヤツが綺麗に取れたので(写真下段)、
これをそのまま使うことにしました。
新しい線はもとのよりも少しだけ太いので、ちょっとキツめですが、何とか使えそうです。
分岐スライダーもかなり指の力が必要でしたが、強引に押し込みました。
スルスルと勝手に動いてしまわない分、こっちの方が使いやすしかもしれません。
コネクタを通したら、それぞれの線の先端 2cm くらいで皮膜を剥きます。
シールドと芯線を分けて、芯線の先端 3mm くらいを剥き出します。
シールドは撚って一本にしておきましょう。
自分はそれからさらに念のため、写真右側のように、熱収縮チューブをかぶせました。
これまた先端 3mm くらいが出るようになってます。
それぞれの線に予備ハンダをのせたら、今度はケーブル固定用のブッシュを通しておきます。
これもまたもともと付いていたものを利用します。
ココから先は後戻りできないので、今一度通し忘れているものはないかチェックしましょう。
通すものを全て通したら、引き抜け防止の結び目を作ります。
オリジナルと同じように、2回輪っかを作って真ん中を結ぶやり方にしました。
ここで一旦、休憩を入れました。
で、作業再開したのですが、ボーっとしてたのか、写真を全く撮っていませんでした。
スピーカー側の準備ができたら、今度はジャック側を準備しましょう。
先端 1cm くらいを剥き剥きしたら、真ん中でシールドをまとめて一本の撚り線にします。
でもって、左右両方の芯線の先端 5mm くらいを出して予備ハンダ。
忘れないうちに、プラグのハウジングと熱収縮チューブを通しておきましょう。
ここから写真復活です。
一気にプラグ完成です。
まぁ、ケーブルの作り方は今までさんざんやってきているので(ココとか)、そちらの方を参考にしてください。
使ったプラグは、オヤイデで買った金メッキのプラグ。
そんなに高いものではないですが、軽くて良いです。
プラグが完成したら、いよいよスピーカー側にハンダします。
(順番はどっちが先でも良いんだけど、じぶんはオッチョコチョイおじさんなので、プラグをつけている間に「エイヤッ」とか引っ張っちゃってスピーカーのハンダが外れちゃったりしたらイライラが爆発してしまうので、頑丈なパーツから作って行きました。)
ハンダは長時間付けると、プラ部が変形したり、スピーカーの接着がとれてしまうかもしれないので、サッとできるだけ素早く作業したいところです。
先ほど取ったメモを見ながら、間違いのないように確認しながらも、スパッと迅速に。
全てのハンダが完了したら、ここで一旦休憩。
いちど頭を冷やして冷静になったら、オーディオ機器などに繋いで音出しのテストをしてみましょう。
できればこんな感じで、片方のチャンネル音量を0にしたりして、左右の配線が間違っていないか、定位が狂っていないかもチェックしましょう。
左右の音がきちんと出ているか確認して問題がなければ、ヘッドフォンの組み込みに進みます。
引き抜け防止の結び目を、グルーガンで固定します。
グルーを塗り過ぎると音の出に影響するので、最小限にしておきましょう。
固定用のゴムブッシュを元の位置にはめ込んだら、ヘッドユニットにはめ込みます。
さらにここでもうひと手間。
イヤーパットがボロボロになっていたので、新しいものに交換します。
純正のイヤーパッドもあったのですが、その金額で新しいヘッドフォンが買えてしまうので、互換パッドを試してみることにしました。
(今見てみたら、amazonでも純正のイヤーパッドは無いみたいです。生産終了でしょうか?今はもう純正の交換パッドは手に入らないかもしれません。)
中華だか、コリアだかのバッタもんです。
値段は左右セットで 300~400円くらい。
質は悪いですが超安です。
厳密に言うと、K81 の純正イヤーパッドは生産してなくて、大体同じ形の K518 のを使うことになるので、どっちにしろ、って感じで、まぁ、安物でもいいかって感じでこっちを選んでみました。
交換後はこんな感じ。
見た感じはちょっといびつな感じですが。思っていたほど悪くは無いです。
で、完成~。
もう一度音楽などを聞いてテストしてみましょう。
と、ここで、昨日買ったスマホ用レンズのマクロレンズを使って細部を撮ってみました。
分岐コネクターはこんな感じで接着剤で固定しました。
ごく少量だけケーブルに塗って、下からコネクタをスライド移動させます。
むにゅっとはみ出た分を楊枝か何かで拭い去ったり、広げて塗りたくったり。
見た目テカテカで汚いですが、これはまだ接着剤が乾いていないからです。
乾けばもうちょっと綺麗になります。
マクロレンズだと、プラグ全体を写すことができません。
かなり大きくとれるのですが、不便っちゃあ不便です。
あとまぁ、手ぶれがひどい。
これは撮る側の問題だけど。
ただでさえ軽いスマホを片手で撮影したら、どうしたってプルプルしちゃいます。
互換パッドの質感はこんな感じです。
オリジナルよりはやや固い触り心地。
あと、オリジナルはスポンジがパンパンに入って、かなりクッション力が強いパッドでしたが、バッタもん互換パッドは「フニャっ」とやわい感じです。
いままでは側圧がヘッドロックのように強烈でしたが、互換パッドにしてその締め付け感が少しだけやわらぎました。
これは安物感が良い方向に作用しました。
こんな感じですね。
しばらく聴き込んでから、音の変わり具合なんかも記事にしたいと思います。
そうそう、オヤイデの公式?ブログでも、リケーブルのやり方を記事にしているので、興味のある方は参考にしてください。
自分は大いに参考にしました。
最後に、互換パッドのアフィリーも一応置いておきましょう。
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