SSブログ

8月19日 オペアンプ選びとトリマ調整。 [Opt.Compulator 風]

さて今回は予告通り内部写真です。

DSC_0438.JPG

完璧なエフェクターは、中身も美しい。

DSC_0428.JPG

すべてがかんぺきにおさまっています。

DSC_0437.JPG

配線も完璧。美しい。

DSC_0439.JPG

ジャックが端子を跳ね上げた状態を考慮して有機的な曲線を描く青と赤のコントラスト。
完璧。

DSC_0441.JPG

心配していた電解コンと 1μ のフィルムコンも問題なく蓋が閉めれる高さでした。

DSC_0434.JPG

LDR は足を切ってソケットに挿しました。
これも問題ない高さです。
まだまだ余裕があったので、もうちょっと足を長めに残しておけば組み込みがもっと楽になったかも。

LDR は中身をグルーガンで固定しているので直接ハンダをあてるのは厳禁です。
クリップを使えば、もしかしたら大丈夫かもしれませんが、怖くてできません。
ソケット使用を断然おすすめします。

DSC_0431.JPG

IC は 4558DD にしました。
いろいろ試した結果、一番、素直で味付けの無い音が出て、コンプの効きも良かったので。

DSC_0430.JPG

電源の方も 4558DD で合わせました。
こっちはもう、本当に何でも良かったのですが、なんとなく合わせたい気分だったので。
あと、4558安いし。

DSC_0427.JPG

IC と LDR が決まったので、もう一度トリマを調整しました。
基本的には、一番コンプの効きが良くなりそうな感じのところで。

先達者の記録を見ると「抵抗値を 1.2k くらいにすると収まりが良い感じになる。」
とのことでした。
自分のヤツも、大体それくらいで収まったと思います。
10k のトリマを使ったので、かなり寄ってますね。
5k くらいのトリマにしておいた方が使いやすいかもしれませんが、何とも言えませんね。

プリゲインのトリマなので、回すと音量も変わります。
コンプとボリュームのツマミを両方真ん中にしておいて、原音とエフェクト ON の時の音量が同じくらいになるようにトリマを微調整すると、扱いやすくなると思います。

この辺は、コンプの効きと音量を天秤にかけながらですね。

IC もいろいろ試しました。
基本的には、デュアルのオペアンプなら何でも行けると思います。

DSC_0436.JPG

今回試したのは、NJM4558DD の他に

・LF353N
・TL072
・NJM5532DD
・OPA2134

でした。

最初はやっぱりオリジナルと同じ、LF353N でやりました。
コンプの効きも良かったです。
ただ、LF353N は中域がちょっと強くなる傾向があるみたいです。

今回試した感じだと、中域というよりも、高域に近い部分が強くなるというか、ほ~んのちょっとだけ音が軽くなるような気がしました。

次はTL072。
LF353N を買う前に、最初に付けていた IC です。
これもコンプの効きが良かったです。
LF353ほどではないですが、これもまたほ~~んのすこしだけ音が軽くなるような気がしました。

次は NJM5532DD。
4558 の上位機種らしく、音が良かったです。
ただ、増幅量が多いからなのか、コンプの効きが若干弱くなっている気がしました。

そしてOPA2134。
音は抜群に良かったです。
これと5532は、コンプのスイッチを ON にすると、音に艶がでるような、一段深みが増すような気がしました。
同時に、若干低音が強めになる傾向があるような気もします。
反面、コンプの効きが少しだけ弱くなるような、ならないような気がします。

OPA の文字は OPPAI の略なのだと考えることで、とてつもないパワーが得られそうな気もします。

ただ、俺が求めるコンプは、できるだけ原音に味付けをせずに効果がかかるものだったので、もっと素直にそのままの音が出る4558 の方が良いかなと感じました。

あと、2134も5532と同じように、少しだけコンプの効きが弱くなる気がしました。
これはトリマの調整で変わってくるのかもしれませんが。

とにかく、4558 の素直で扱いやすいコンプ感を選びました。

この辺は、あくまでも個人のお好みで変えて良いと思います。
それから、LDR のパワーによっても変わってくると思います。
オリジナルと同じように、VTL5C10 のフォトカプラを使ったら LF353 が一番合うのかもです。

どれを選ぶにせよ、違いはほ~んの少しです。ほとんど誤差。

音色に味付けをするエフェクターではないので「ほとんど音が変わらない」ってのが良い条件だったりもします。

どういう風にコンプを使いたいかによっても、選ぶ IC は変わってくると思います。

ガッツリ艶々のコンプも、それはそれで使い道が多そうなので、これを書いている今でも
「やっぱり OPA2134 にしようかなぁ」と迷っているところです。

DSC_0443.JPG

繰り返しますが、音の違いは本当に少しです。
聞いている人には分からないほどの差だと思います。
けれども、弾いている自分には分かるんです。(多分)

ギターに限らず、楽器とか音楽っていうもんは、弾き手の気持ちが一番大事なんです。
「気持ち良く弾ける」ってのは、どんなエフェクターよりも効果があるものなんです。

だから、誰にも分らないような違いでも、自分で一番良いと思ったパーツで作ったエフェクターは、自分にとって一番効果のあるエフェクターになるんです。

それこそが、自作エフェクターの醍醐味なので御座居ますす。


nice!(6)  コメント(2) 
共通テーマ:音楽

nice! 6

コメント 2

marmitone

詰まってますね。このサイズのケースだと1mmが命取りになるので大変だったでしょ。

記事の最後の部分に大いに賛同します。ちょっとした違いなんですがその部分が大切なんですよね。
by marmitone (2016-08-20 08:31) 

KOVCH

marumitoneさん、おはようございます。

パーツの違いなんてものは、結局は自己満足でしかないのかもしれませんが、自分が満足して弾けるってのが一番効果的だったりもしますよね^^

自作なんだから、とことんまで拘っても良いし、どれも変わらないと思ってスパッと作るのも、自由にやれば良いと思ってます。
自分でも、その時々で手持ちのを適当に選ぶこともありますし^^;

結局は、自分で気に入れば、それが一番なんだと思います。
by KOVCH (2016-08-21 07:00) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。