12月19日 マンモス再生。 [woolly mammoth 調]
しばらく体調を崩していて、ずっとひきこもり状態なのですが、これと言ってやることもなくおとなしく療養しております。
こんな時こそブログ更新!
と意気込んだものの、これと言って書くことも無い。
そんな時こそストックしてあるレイアウトの出番です。
というか、レイアウト公開こそが「自作エフェクター部」の本題です。
ここしばらくは昔作ったレイアウトの refine が続いています。
今回もかなり初期の頃に作った Z.Vex の Wooly Mammoth の作り直しです。
レイアウトは、いつものように下のバナーからリンクしている、レイアウト・アーカイブ・ページに行ってください。
そこで、このバナーと同じものを再びクリックすると、レイアウトのPDFにリンクします。
毎回回りくどくてすみません。
昔作ったものは、無駄に基盤も大きかったり、ポットの配線のやり方が分かりにくかったりしていました。
今回はまず、基盤サイズを小さくして、ミニケースに入るようにしました。
あとは、ポットの配置を分かりやすくしました。
それから、昔作ったレイアウトは、国産トランジスタを使うことを前提にしていました。
今は、海外製のトランジスタも簡単に手に入れられるようになったので、"EBC" の足の並びにしました。
そこだけ注意が必要です。
トランジスタは NPN のシリコンなら何でも行けると思います。多分。
ゲルマだとどうでしょうか?試してみないとわかりません。ワクワクしますね。
回路図はこんな感じです。
回路は基本的にはファズの王道 Fuzz Face です。
これが一般的なファズ・フェイスの回路図ですね。
(NPNシリコントランジスタバージョンです。)
これに、EQとPINCH というツマミを足したのがウーリー・マンモスです。
上の回路図で赤く囲んであるところが追加された部分ですね。
フェイスにあった FUZZ コントロールは、WOOLツマミが同じような役割をしてるんじゃないかと。
PINCH は、トランジスタ2つから帰還する量を減らして、爆音ゲインを稼いでいます。多分。
どちらのツマミも、薄目の効果です。
2つ合わせて使うことで、ファズの質感と量をコントロールしてるんじゃないかと。
ここは、2連ボリュームにすると扱いやすくなるかもしれません。
もしくはどちらかをトリマで内部固定にしてしまうとかね。
PINCH、WOOL を廃してしまって、ファズ・フェイスの FUZZ コントロールにそのまま戻してしまっても面白そうです。
ただ、そうすると爆音ゲインが無くなってしまうので、パッシブの EQ を下げた時にボリュームもかなり小さくなってしまう懸念もあります。
Z.Vex の Fuzz というと、Fuzz factory が代名詞ですね。
ファズファクも、ファズフェイスの超改造版です。
ファズファクの心臓部の回路図はこんな感じ。
なので、基本的な回路は同じと考えても良いんじゃないかと思います。
それでも、ファズファクとマンモスでは音が全然違います。
一番の要因はトランジスタです。
ファズファクは、PNPのゲルマニウム・トランジスタを使っています。
フラッグシップ・ペダルらしく、超貴重なトランジスタを2つも使っています。
一方のマンモスは、一般的なNPNシリコン・トランジスタ。
出てくる音もやっぱり一般的。
しかし、良く言えばそれだけ扱いやすいという事です。
ファズファクはかなり癖があって、ピンポイントで「これ!」という音を出すのは難しいんですよね。
マンモスは多少は扱いやすくなっていると思います。多少はね・・・
ツマミも2個少ないし。
とは言っても、ファズはファズです。
生半可な気持ちで手を出すと痛い目にあいます。
本来はベース用のファズです。
けれどもギターでも十分使えます。
ただ、ピックアップはシングル・コイルの方が使いやすいでしょう。
ハムバッカーでも行けますが、かなり低音がブーミーになります。
リア・ポジションで使うか、マンモスのEQツマミをMAX近くにした方が良いでしょう。
あえてブーミーな低音を生かすような使い方もアリですが。
ベース用なので、7弦・8弦などの多弦ギターに合わせても面白いかもしれません。
そんな感じであれこれ考えている間に、また作りたくなってきました。
今度は、ちゃんとパーツを選んで、きっちり作ってあげたい。
まぁ、いつになるかは分かりませんが・・・・
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