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4月10日 ダメだった。 [ピックアップの話]

先日買った Vintage Rails ですが、結論から言うと使えませんでした。
と言っても、不良品だったり、音が悪かったりしたわけではありません。

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アイバニーズ "S" のセンターピックアップのザグリは、こんな風に浅めなんです。
これは極限までボディーを薄くするため、仕方のないことです。

なので、スタックタイプなどの背の高いピックアップは載せられないんですね。
それは分かっていたので、スタックを避けてツインコイルを選んだのですが・・・

IMG_0403.JPG

それでも想定以上の背の高さでした。1cm弱ほど違います。
これをそのまま載せても、弦に触れてしまう可能性があります。

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なのでまず、センターのアース線のねじ止めを外しました。

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それでも全然足りなさそうなので、フロントの配線が通る溝をもっと深く彫り込んでみようかと・・・・

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思ったらパキっと音がして、ちょっとだけ裏に貫通してしまいました。
まだ1mmくらいしか彫り込んでなかったんですが、、、
相当薄い、ギリギリの厚さになっていたんですね、ここ。

このゼロ何とかシステムの調節ノブがあるせいで、余計に掘り込んであるんですね。
普通のロック式トレモロのバネだったら、良い感じに溝が掘れたかもしれません。
ゼロ何とか、結局外しちゃったし、良いところ無しですね。自分的には。

IMG_0407.JPG

なんとかならんかと、ガッツで取り付けてみたんですが、やっぱりミョーンと飛び出した感じになってしまいました。

IMG_0410.JPG

ピックアップの高さの適正値は、最も高いフレットをおさえた状態で、弦とポールピースの間隔が

1弦が 2mm
6弦が 2.5mm 程度と言われています。

しかしこのピックアップだと、1弦が0.5mm、6弦が1mm以下になっています。
どちらも1mm以上高すぎます。

何もしなければ弦に触れることはありませんが、振動には絶対影響あるでしょう。
強めにピッキングしたらブレードに触れてしまうかもしれません。

ちょっと、これは、やっぱり、、、無理でしょうね・・・・
仕方がないので、これは前に買ったRGの方に載せることにしましょうか。。。

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ただまぁ、せっかく載せたのですから、音ぐらいは録っておきましょう。
すぐ外すのに半田するのも面倒なので、こんな感じで簡易的につないでいます。

INF S1 と SVR-1 の音を聴き比べてみましょう。

Line6 の Pod farm2.0 の fender アンプで。
トーンはすべてフラット(50%)。ドライブと presense は極小で。

それにリヴァーブをかけてあります。
これもすべてフラットなセッティング。

↑ まずは、これがもともとついていた INF S1 の音。
マイナーブルース進行で。

↑ おなじコード進行を SVR1 で。
途中、ジーとかパチパチとノイズが入っているのは、弾いているときに体がミノムシクリップに触れてしまったからです。
実際はこんなノイズは入りません。すごいノイズは少ないです。

音量がかなり大きくなってます。
これはピックアップがかなり高い位置にある影響が大きいでしょう。
それを差し引いたとしても、INFよりは音量が大きくなっていると思います。

INFに比べて、音の深みが圧倒的に増えてます。
INFは軽いというより、スカスカな印象ですが、SVR1はこう、何か、グッとくる感じがします。
トーンチャートを見ると若干ドンシャリ寄りなので、低音が多めでシングルっぽさが少し薄れてますが、十分にシャキっとした感じも出ています。

クリーントーンってのもありますが、ピッキングの強弱にもかなり反応しますね。
すごく良いです。このピックアップ。。。。
それだけに・・・・何とかして使えないものか。

↑ 次は単音で弾いた音。
上のコード進行と同じクラプトンの hard to thril という曲から、ゲストのジョン・メイヤーが弾いたソロ。

コード弾きと同じアンプセッティングに、チューブスクリーマーをかけてます。
これもすべて50%のフラットなセッティング。

↑ 同じソロをヴィンテージ・レイルズで。
音の表現力みたいなのが圧倒的に増えました。

ただ、弦に近すぎるせいか、強くピッキングした時のバイト感が強すぎますね。
耳にキンっと来ます。
やっぱりもう少し低くしないと駄目なのかなぁ・・・

それにしても、ジョン・メイヤーが弾いたソロは、もっと都会的でオシャレな感じなのに。
同じフレーズを弾いたはずなのに、どうして俺が弾くとこんなにも田舎臭い、泥のついた感じになってしまうのだろうか・・・・

↑ 最後、もうすこし歪を強くした音をちょっとだけ。
Tube Screamer の Drive  を85%まで上げました。

最初、Vintage Rails の型番を SRV1 だと勘違いしてたんですよね。
スティーヴィー・レイ・ヴォーンと何か関係があるのかな?
とか勝手に思ってたんですが、全然関係なかったんですね。

ということで、このフレーズを弾いてます。

↑ で、こっちが SRV SVR1 の音です。

最初、ピックアップセレクターをカチカチと弄ってます。
一番ノイズが少ないのがヴィンテージ・レイルです。

かなりノイズが少ないです。
ハムバッカーよりも少ないです。
(ノイズ音の周波数が高めなので、アンプのセッティングによってはこっちの方が大きくなることもあるかと思います)

いやあ、すごく良いですよ、このピックアップ。
シングルっぽさはもの足りないと感じる人がいるかもしれませんが、
俺的には理想のシングル(風)ピックアップです。

返す返すも、、勿体無い・・・
せめて、あともう少し溝が掘り込めれば使えたと思うのだが。

ピックアップの高さは、演奏性にはあんまり影響なかったです。
もともとあまり深くピッキングしないし、リアピックアップ寄りにヒットするので。

やっぱり音に対する影響が出ちゃうのがダメですね。
あと1.5mm、いや1mmでも彫り込みできれば、使えたんだが・・・・

悔しい。
音はかなり気に入ったので、転売したりせず、いつか使うことがある日を信じて持っておきましょう。


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