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3月1日 回路確定。 [Clari not 風]

久しぶりの更新です。

拾った回路図で作った Mid-fi electronics の Crali(not) 風の変態エフェクターがようやく完成しました。

ここまでてこずったのは、拾った回路図の端子の番号が滅茶苦茶だったからです。

Delayツマミを右に回すとタイムが短くなったり、Depthを左に回すと効きが最大になり、Trackingを最大にするとエフェクトがかからなくなる。
それでいてVolumeとMixは正常に動く。

なまじっか回路の本質的なところに間違いがなかったので、組み込み前のテストでは気付かずに、完成した後の試し弾きでようやく「あれ?なんか変だ?」と。

その後はあれこれ配線を組み替え、最終的にはサブ基板のレイアウトも修正して何とか完成までこぎつけました。

回路とレイアウトが確定したので、レイアウトアーカイブページに修正版レイアウトをアップしておきます。

logo_Clar.gif

↑こちらのバナー先にあるアーカイブページ内の同じバナーを再びクリックすると、レイアウトのPDFにリンクします。
毎回回りくどくてすみません。

ここからはパーツの説明です。

まず、このエフェクターの心臓部である LDR です。
これは LED と Cds という光センサーのような部品を組み合わせたものです。
作り方はコチラのページに記録してあります。

IMG_2099.JPG

この機械では「赤色LEDの方が良いのでは?」という噂をネットで見たことがある気がするので、今回赤色LEDを使ってLDRをひとつ作ってみました。

赤いLEDを使ったので熱収縮チューブも赤にして分かりやすくしておきました。

結論から言えば、以前作った超高輝度白色LEDを使ったLDRの方が合っていました。
この辺は、増幅段のオペアンプとの相性があるので、何とも言えませんが。

そのオペアンプですが、拾った回路では LM386 としか書いてありませんでした。

ご存知の通り、LM386 には1~4まで有ります。
ネットのうわさでは「1が良い」とか「いやいや、日本製のNJM386のDだ」とか言われています。
とりあえず、手元に LM386-1と-3 があったので2つを試してみました。

1だと、ちょっとボリュームが小さくなるような気がしますが、動作に問題はなく、ボリュームツマミをちょっと回してあげるだけで良さそうです。

3だと、Fuzzのかかり具合が大きくなりますね。その分 Tracking の調整が難しくなります。
この辺も、LDRとの相性で何とかなりそうですが。

IMG_2111.JPG

↑上の図は、ディレイとトラッキング周辺の回路を抜き出したものです。

LM386 で増幅されて余った電気信号がグランドに捨てられるのですが、その時に LED を通すことで LDR の抵抗値を変化させます。

LDRの抵抗側は、Depthを介してDelayのスピードコントロールにつながっています。

演奏中にディレイのスピードを変化させると「ギュオーン」って音が変わりますよね?
あれを強制的に作り出して変態的な音を作り出しているんですね。

でもって、最初の増幅が強すぎると、LEDが光ったままになってしまいずっとエフェクトがかかったままになってしまう。
ピッキングの強弱に合わせてかかり具合を変化させることができなくなってしまうんですね。

逆にLDRの抵抗値が低すぎると、今度はエフェクトのかかりが弱くなってしまう。

ということで、LM386とLDRの相性が重要になってきます。
まぁ、いくつかLDRを作ってみて「何となく良い感じ」のものを選べばよいと思います。
そのためにも、386とLDRのところはソケットにしておいた方が良いでしょう。

ひとつだけあるQは、LM78L05 というレギュレーターで、電圧を 5v に安定させるものです。
こいつがたまにメーカーによって足の並びが違っていたりするので、きっちり調べてから組み込みましょう。
自分は怖いので、ここもソケットにしておきました。

ということで長くなりましたが説明はこんなところでしょうか。
また気が付いたことが有ったらここに追記して行きます。

次回は完成写真。

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