エフェクタ―を作ろう!!【その5】ケースを加工しよう [エフェクタ―の作り方]
今回は基板を組み込むケースを加工しましょう。
ケースの加工は、基板が出来上がってからでも良いし、基板と並行して行ってもかまいません。
やることは、「ケースへの穴あけ」と「文字の書き込み」などの装飾です。
今回は「ケースの穴あけ」を行います。
今回は「ケースの穴あけ」を行います。
今回の作業の流れをビデオにしました。
下の説明文とともに参考にしてください。
下の説明文とともに参考にしてください。
↑こちらのレイアウトやアーカイブページからレイアウトのPDFを印刷して、ケースレイアウトを切り取ってケースに貼り付けると作業が簡単になります。
穴開けの準備
1.穴をあける場所を決める
実際に穴をあける前に、どこに穴をあけるかを決めます。
お手本と同じ 39×93×31mm くらいの大きさのケースを使う場合は、PDFのケースレイアウトを印刷して貼り付ければ簡単です。
ケースの中心線に合わせるように固定します。
違う形のケースや、もっと大きいパーツを使うときは、実際にパーツを合わせながら、お互いが干渉しないように位置を決めましょう。
ケース側面に穴をあけるジャックの縦位置は、ジャックの大きさによって変わってきます。
ケースの底に触れずに、なおかつ蓋が閉められる位置にマーキングしましょう。
ケースの底に触れずに、なおかつ蓋が閉められる位置にマーキングしましょう。
2.ドリル穴のガイドを打つ
ドリルの刃がズレないように、”センターポンチ”などでガイドを打ち込みます。
慎重にポンチの先端を合わせて、トンカチで軽く打ち込みます。
小さな凹みができればO.K.
小さな凹みができればO.K.
釘などで代用しても良いですが、位置がズレやすいので注意しましょう。
ドリルで穴をあける
1.小さい径のドリルで穴をあける
ガイドに刃をあてて、ドリルで穴をあけます。
アルミなどの固い素材に穴をあける場合、最初は1.5mm~2mmくらいの小さい径のドリルからあけて行きます。
2.少しずつ大きい径のドリルで穴を広げる
そこから0.5mmくらいずつ徐々に大きなドリルを使って穴を広げます。
(※3mmのLEDを入れる穴は3mm以上広げないように注意)
ドリルは手動のものもあります。
しかしとてつもない努力と根性が必要になります。
しかしとてつもない努力と根性が必要になります。
3千円くらいの安いもので良いので(良く分からない中国メーカーのものはやめましょう)ひとつ持っておくと他のD.I.Y.作業にも使えて便利です。
「とりあえず最初のひとつを手っ取り早く試したい」とい場合は、穴開け済みのケースを売っているショップもあるので探してみましょう。
ただ、穴開け済みのケースは結構割高になるので、2つ、3つ買うくらいならドリルを買った方が安くすむでしょう。
3.リーマーで穴を広げる
ドリルで5mmくらいまで穴を広げたら、”リーマー”という道具を使って穴を広げます。
あまり力を入れずにグリグリと回して穴を広げます。
少し回したらパーツをあててみて、実際に大きさを確認しながら作業しましょう。
思っていたよりも勢いよく削れるので「気が付いたら穴が大きくなりすぎていた」なんてこともよくあります。
思っていたよりも勢いよく削れるので「気が付いたら穴が大きくなりすぎていた」なんてこともよくあります。
リーマーには手動で回すタイプと電動ドリルに取り付けるビットタイプがあります。
リーマーに関しては手動で十分です。
リーマーに関しては手動で十分です。
また、小さいケースを使う場合、リーマーのサイズによっては突っかかって穴が広げられないこともあります。
お手本のケース(Aサイズ)の場合、4~20mmくらいのサイズがあれば良いでしょう。
4.ヤスリでバリをとる
全ての穴をあけたら、丸棒ヤスリで軽くやすって、バリや角を取り除きましょう。
音に影響はありませんが、ここに引っ掛かりがあると、うっかり指を切ってしまったり、パーツを傷つけてしまうこともあります。
触ってみて「痛くない」と感じる程度で十分なので、忘れずにヤスリましょう。
音に影響はありませんが、ここに引っ掛かりがあると、うっかり指を切ってしまったり、パーツを傷つけてしまうこともあります。
触ってみて「痛くない」と感じる程度で十分なので、忘れずにヤスリましょう。
パーツを仮り組みする
穴あけが完了したら、一度すべてのパーツをはめてみましょう。
全てのパーツが干渉しないかチェックします。
出来上がった基板も入れてみて、きちんと収まるか、蓋が閉まるかなどもチェックします。
出来上がった基板も入れてみて、きちんと収まるか、蓋が閉まるかなどもチェックします。
Aサイズのケースはかなりギリギリの作りになります。
組み込みの際にリード線をハンダ付けするので、端子の周りは少し余裕があるくらいにしましょう。
もし、パーツ同士がぶつかってしまったり、うまく組み込めなかった場合は、穴を少しだけ広げて様子を見ましょう。
それでも駄目だった場合はパーツを削ったり切り取ったりしますが、それは最後の手段です。
全てのパーツが問題なく組み込めたら、基板にリード線をハンダ付けしましょう。
次回に続きます。
次回に続きます。
※できるだけ、初めての人でも分かるようにしようと頑張りました。 それでも説明不足のところがあるかもしれません。
分からないことがあったらコメント欄にどしどし質問してください。 できるだけ頑張っておこたえします。
リーマーの使い方
参考になりました
細かいアドバイス助かります
by らしゅえいむ (2020-04-16 10:21)
らしゅえいむさん、こんばんは。
何かの役に立ててれば嬉しいです^^
by KOVCH (2020-04-16 19:20)