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エフェクタ―を作ろう!!【その7】ケースの装飾 [エフェクタ―の作り方]

出来上がったパーツを組み込む前にケースを完成させましょう。

何もせずに素のままのケースを使ってももちろんかまいません。
その場合でも「IN・OUT・DC・BOOST」の位置は分かるように表記しておくことをおすすめします。

また、最初から塗装済みのケースや、綺麗な空き缶、ダイキャストミニカーなど塗装の必要がないものをケースに使うときは、ケースのヤスリがけと塗装のパートは飛ばして読んでかまいません。

なお、今回は動画の説明はありません。
では行ってみましょう。

ケース全体をヤスリ掛けする

大抵のアルミケースは手にした時点では表面にざらつきや傷などがあります。
また、汚れなども付着したままになっています。

音には関係ありませんが手触りをなめらかにするために一度全体をヤスリ掛けしましょう。

紙やすり(できれば耐水ペーパー)の600番くらいのやすりで、ケースの内側も含めて、ざっとで良いので全体的にゴシゴシやりましょう。

ヤスリがけは同一方向にかけると綺麗にできます。
縦・横・斜め、円を書くようにヤスリをかけても良いですが、最後は直線で占めるようにしましょう。

斜めや円はやめた方が良い見た目になるようです。

ケースに塗装をする場合は、600番一回で十分です。

ケースに塗装をせず、表面をツルツルに見せたい、という場合は、400番からはじめて、200番くらいずつ番手を上げて行って2000番くらいまで磨き上げましょう。
仕上げにピカールや車用のコンパウンドなどで磨くとよりピカピカになります。

音には関係ないので「面倒なことはやりたくない!」という人はやらなくても大丈夫です。
ただし、次の「ケースを洗う」ことはやっておきましょう。

ケースを洗う

ヤスリ掛けしたカスや、ケースに元々ついていた汚れなどを落とすために一度水洗いしましょう。

「中性洗剤で洗う」とよく言われていますが、自分は普通の石鹸で洗ってます。
それでも問題は無さそうです。

綺麗な水でしっかりと洗い流したら、タオルなどで水気をふき取った後よく乾燥させましょう。

自分はこの後に一度アルコールで全体を拭いて油分を取り除いています。
しかし、今はアルコール消毒液も手に入れにくい状況が続いています。
ですから、特に無理してやる必要はありません。音には関わりないので大丈夫です。

ケースを塗装する場合

ケースの塗装のやり方はたくさんあります。筆で絵の具を塗ったり、塗料に漬けてマーブル塗装をしたり、絵や模様を描いてみたり、スプレーで拭いたり。

今回は自分の塗装方法を紹介します。

1.下地コーティングを噴く

スプレー塗料を噴く前に、塗料の食いつきを良くして塗膜を強くするために、一度下地を噴きます。
自分はいつも染めQの「ミッチャクロン」を使っています。

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  • 出版社/メーカー: 染めQテクノロジィ(Somay-Q Technology)
  • メディア: Tools & Hardware

この他にも、金属用プライマーなどと呼ばれるものだったら何でも良いと思います。

2.スプレーで全体を噴く

ミッチャクロンが乾燥したら、スプレーで全体を噴いて行きます。
一度にたくさん吹き付けるのではなく、2~3回に分けて少しずつ吹き付けます。

1回噴いたら完全に乾燥させて、もう一回。足りなそうだったらもう一回。という風に。

自分はスプレーは主に100円ショップのものを使っていますが、気泡ができやすいしムラにもなりやすい。表面が汚くなりがちなので、あまりお勧めできません。

後から汚し表現などを加える場合は100円スプレーでも十分です。
むしろ表面が荒れていた方が面白い効果になります。

スプレーの塗装が終わったら、最低でも1晩は乾燥させましょう。

ケースに文字を書く

ケースの塗装が乾燥したら、操作系の文字を書き込みましょう。
塗装をしない場合でも、文字は書いておいた方が無難です。

「IN」と「OUT」「電源ジャック」ツマミの動作を示す「BOOSTとか増幅」という文字。
最低でもこれだけは書いておきましょう。

今後もたくさんエフェクターを作るなら、一目で何のエフェクターか分かるように機種名も書いておきましょう。

文字は「見栄え」よりも「見やすさ」を優先しましょう。
エフェクターは置物でも飾りでもありません。
特に”ツマミ”の動作を示す文字は、演奏中にパッと見てすぐに判断できるように、大きく太い字で書きましょう。

色も、ケースの色に紛れてしまって見えにくくなってしまわないように、はっきりと目立つ色を選びましょう。

コーティングをする

ケースの装飾が全て完了したら、最後にクリアーコーティングを噴いて、塗膜を保護しましょう。

コーティング無しのままでも良いですが、ちょっとしたことですぐに塗装が剥がれてしまいます。

エフェクターは足で踏むものです。
思っている以上に傷などがつきやすいです。
しかしそれはそれで使い込んだ良い味にもなります。

何が正解かは作る人・使う人それぞれの好みです。
自分が納得して好きなものが作ればそれで良いのです。
IMG_2188_1.jpg

今回は自分はこういった感じに塗装しました。

黒をベースにして、青いLEDに合わせて青い塗料を吹っかけました。
文字は分かりやすく白で。細かい文字をたくさん書くと見にくくなりそうだったので、定番の「IN・OUT・DC」の表示は絵文字にしました。
ちょっとダメージ風に塗装を剥がしたりして100円スプレーの粗さをごまかし活かしました。

コーティングが終わったらもう一晩以上置いて塗料を完全に乾燥させましょう。

ケースにシールを貼る場合

パソコンなどでデザインしたものをシールにして貼り付ける装飾もあります。
コチラの方が手軽にできて、デザインの自由度もアップします。

この時も、文字の見やすさ・分かりやすさを最優先にデザインしましょう。

IMG_2200.JPG

こんな風にステッカーシートにプリントアウトして貼り付けます。

ステッカーシートは、保護膜の付いたもの。できれば耐光性・耐水性のあるものがおススメです。

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それから、シールの角を綺麗な丸にするためにこんな、角用穴開けパンチを使います。
これはたまたま持っているから使っているだけで、別に無くても何の問題もありません。
でも、あると出来上がりが何だかプロっぽくなるのでお勧めです。

IMG_2202.JPG

自分で作るエフェクターはどのような形にするのも自由です。自分の好みに仕上げましょう。
ただし、見た目の格好良さよりも使い勝手を優先しましょう。
見た目ばっかりで使い方が良く分からないのって、なんか格好悪いですよね。
機能美というか、目的意識を持ってデザインされたものは普遍的な格好良さがあります。
というのもあくまでも自分個人の考えです。それも含めてどうするかはそれぞれの自由です。
「自分が気に入る・納得いく」エフェクターを作りましょう。

ケースの塗装をする場合、乾燥にある程度の日数がかかります。
リード線の長さを決めた後なら、他の作業と並行して行ってもかまいません。

制作するペース・工程も自由です。

できるだけ、初めての人でも分かるようにしようと頑張りました。 それでも説明不足のところがあるかもしれません。

分からないことがあったらコメント欄にどしどし質問してください。 できるだけ頑張っておこたえします。


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