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2月13日 AKAI 1997system SB-511 body. [ベース自作]

先日買った謎ボディの素性が判明した。

寝る前に何となくメルカリでベースパーツを掘っていたら、全く同じボディが売りに出されていた。
商品説明には AKAI 1997project ベースボディと書いてあった。

その日はそのまま就寝。翌日ネットで調べてみると、

sb511_1.jpg

ありました。(今回画像はネットで拾った無断転載なので問題があったらすぐ消します)

DJ 機器で有名な AKAI が 1997system というブランド名?でごくわずかな期間販売した SB-511 というベースだと判明した。

詳細なスペックも分かったので、このボディが正真正銘のライト・アッシュ2Pだと確定した。

名前の通り1997年~99年とごくわずかな間販売されたものなので、実に25年以上寝かされたライト・アッシュ・ボディだ。

25年前の定価で30万以上なので、かなり高額な価格設定。

やはり俺の目利きは正しかった。

これだけのアッシュだと、今なら無加工の状態でも2万はするだろう。

sb511_2.jpg

コントロールはヴォリューム・バランス・ロー・ハイEQ・アクティブ/パッシブ切り替えSW。

ネックはメイプルにエボニー指板。24フレット。
P.U.はオリジナルだけど、汎用性の高いEMGサイズにしてくれたのはありがたい。

sb511_3.jpg

ブリッジは専用に開発されたオリジナルもの。
どう探してもピッタリくるものが無かったので納得。

ネックポケット幅も75mmと、5弦にしては少し狭いなと思っていたが、かなりナローな弦幅にしてあるのだろう。

今回一般的な幅のネックを使うので、ここは何らかの加工が必要だな。

それにしてもこのシリーズ、全く売れなかったらしい。勿体ない。

90年代はすでにAKAIというネームバリューはあったもののギターメーカーとしては新参。
それなのにいきなり30万越えのハイエンド機のみ展開。うーん、厳しいよね。

デザインも、惜しいところでもう少しあか抜けない。

ブリッジとノブがとにかくダメ。格好悪い。
ボディシェイプは良い感じだけど、エッジとかコンターの感じが中途半端。
演奏性を考慮してコンター入れてるのにエッジが角ばってるのであたると痛そう。

あと、せっかくのアッシュなのに全然杢目が活かせてない。
これは当時の塗装技術というか、木材に対する考え方の違いかな。
今だったらウッドフィラーに染料を混ぜて導管をバリバリ着色して目立たせるはず。

当時は木は木としてそのままで使ってたんだろうな。だって、

sb511_4.jpg

せっかくの極上アッシュなのにこんな塗りつぶしモデルもあったりして、滅茶苦茶勿体ない。

まぁ同時期のアイバニーズSR1000も同じように塗りつぶしてたわけで。
これが当時の考え方なんだろうな。自由に贅沢に木材が使えた最後の時代。

そのSR1000も年代的にもスペック的にも同じくらいで定価は10万円くらいかな?
30万円のこれとどっちを選ぶ?

新規メーカーのAKAIとすでにトップメーカーとしての地位を確立したIbanez。
すでに約束された敗北だったわけで。もう少しうまくやりようがあったんじゃないかなと今となっては思える。勿体ない。

こんなレアなベースでもYoutubeに試奏動画なんかもあったりして。
ネット時代ってのはすごいね。


(この三木楽器さんの試奏動画も無断で埋め込んでいるので問題があったら消します)

これを聴くとかなり良い音だというのが分かる。いいよコレ。

やはり俺の目利きは間違っていなかったと今日2回目の自画自賛。


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